フルタイム・キラー

フルタイム・キラー

2004/02/21

東劇

 

香港のジョニー・トー監督が好きなので公開を待っていたのですが、実は共同監督だった、と知ってばたばたあわてて作った感じになってしまうのか、という予感を持って観にいきました。

冒頭、アジアの各国で殺し屋稼業をするアンディ・ラウと反町隆史が交互に出てくるところはスピーディでした。

特に、アンディ・ラウ様登場!at タイは派手だなぁ~~~と感心。

いや、ばんばん人を殺しているわけですけど、寡黙な反町に対して、愉快犯的なアンディ・ラウの

2人の違いが手際よく描かれていたと思います。

香港電影のケレン味という点では、さすが四天王の一人、アンディ・ラウが笑顔でダンスのように

銃を打つ所なんかは、いかにもです、って感心してしまいました。

なので反町隆史さんの方が平凡に見えてしまいますが、身のこなしなどは綺麗に撮っていますね。

全体の話は焦点がちょっとぼけてしまったような気もしますし、ジョニー・トー監督らしい、小物使いへのこだわりとか画面構成の美学とかあまり見られなかったのは残念ですが、

ラスト近くの2人の対決はダークな中でスリリングで、トリッキーでもあるし、火花バチバチって視覚的にも綺麗でした。

アンディ・ラウ様の日本語はご愛嬌ですが、「(反町隆史が)全然中国語を話さない、だから自分は日本語を習った。何故お前は中国語を話さない?」というのは意外と鋭い所ついていました。

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