ウィニング・パス

ウィニング・パス

2004/02/19

東京都写真美術館ホール

 

車椅子でのバスケットとはいえ、バスケットボール映画の基本とは・・・ラストの3秒で逆転シュート!

そういうスピーディなスポーツなんですね。

この映画を観ていてタイトルが『ウィニング・シュート』ではなく

『ウィニング・パス』であるというところが面白いと思いました。

主人公が事故で下半身不随になる前から、「自分がかっこよくシュートをきめる」方がいい・・・

その態度を戒められてしまうのですが、あまり反省の気持ちはなく逆に怒ってバスケ部を

退部してしまう・・・というのが、後に車椅子バスケットになっても変わらないのです。

しかし、車椅子バスケットのルールとして障害のポイントが高い人がシュートした方が

点数になる・・・その事実と主人公が、バスケットだけでなく、他の人に自分のボールをパスできる

ようになるまで・・・が上手く扱われていたと思います。

ただのありきたりの障害者ものでないところでしょう。

『AIKI』(合気道)と同じようであって違うところは、チームプレイを実生活にダブらせている所だと

思います。

脇役ではベンガルさんが、壁から顔半分のぞかせて、若者の話にまぜてもらいたいなぁ~とか、

おかしかったです。そのあと調子に乗ってしまうとか。

実際入院費、リハビリ、家のバリアフリー化、食生活や排泄などもっとシビアなものだと思うの

ですが、映画でのバリアフリーを前向きにめざしている感じがよかったと思います。

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