ドラッグストア・ガール

ドラッグストア・ガール

2004/02/14

東劇

 

まず、田中麗奈さんファンで写真集も持ってます、という方にはおすすめします。

とてもかわいらしく撮れていますから。目の保養としても、さばさばっとしたコメディエンヌぶりも・・・

彼女がかわいくなかったらまず成り立たない映画であることは確かです。

しかし、田中麗奈さん・・・「ドラッグストア・ガールの大林さん」に夢中になってしまう中年男たち、

本当は商売敵のはずの商店街の男達+1もまた、主演ともいえます。

麗奈さんはマドンナ的存在でその気をひこうとあれこれ駆け引きする前半、快調でした。

「なんでいつもお前の頭は平凡パンチなの?」とか(笑)

コメディをやらせたら演技上手い人ばかりですから、間の取り方とかさすがですね。

しかしラクロスを本格的にやるようになりいきなり試合になってしまう後半、ちょっと加速が

落ちてばらけた感じになりました。

それは「大林さんはマドンナだ!」という一丸の気持ちが微妙にずれてくるので、

変化ともいえますが、映画自体も一丸の気持ちがはずれてしまったようです。

しかし、脇の脇まで凝ったキャスティング・・・とても好きですね。三田佳子さんなんて

セルフパロディ?(お着物の帯の柄に注目!)

私的にはなんといっても荒川良々さん!堂々と部屋を出入りする麗奈さんに

「一応ボクも男だから、少しは用心してくれても・・・」

なんて台詞ぴったりする人他にいますか?(いや、いない!)

宮藤官九郎オリジナル脚本ですが、『木更津キャッツアイ~日本シリーズ』が車でいうと

時速100~120kmくらいで最初から最後まで疾走しぬいて完全燃焼、観てるこっちも完全燃焼。

この映画は時速80km→50kmになった・・・という感じです。

こちらの方が余裕を持って楽しめる映画かもしれませんね。

エンディングソングがバグルスの『ラジオスターの悲劇』ちゃんとオリジナル使ってくれて

嬉しいです。(一瞬ですが麗奈さんの携帯電話の着メロも同曲)

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