気まぐれな唇

気まぐれな唇

2004/02/11

テアトル新宿

 

いすぬけた、というのは茨城弁で「やる気のない、だら~っとしている」ということだそうですが、

主人公の青年、ギョンス・・・いすぬけた奴ですね~~~

一応、職業、舞台映画俳優ってことですが、映画で描かれているのはギョンスが職を失って

ふらふら~といすぬけた道中で出会った女とのいすぬけた関係です。

いすぬけた奴=嫌な奴ではない訳で、なんともこのふらふら加減が観ていくうちに、

ほのかな(あくまでほのかな)思い入れになっていきます。

積極的な女性(ミョンスク)には誘われてついていって、結局引いてしまい、「愛してるといってよ」と

言われても「愛してるってことはいつでも大好きってことでぇ」・・・

電車の中で出会った女性(ソニョン)には、家まで追っかけていって聞かれもしないのに

「愛してる~」(もうもう、こらこら!!笑)女心のわからないぷよぷよ君です。

(体格がいいというより腕や背中の肉がぷよぷよしてます)

いすぬけギョングではありますが、サルビアの花の蜜を吸う所で、

ソニョンにサルビアの花をとって、はい、どうぞ、なんて可愛いこともするし、

礼儀正しい面もあるし、占いのおばさんにけちょんけちょんに言われて愕然とした表情とか・・・

なつかしい柿とり棒とか・・・心の中は「はははは・・・」と脱力笑いするところがとても好きです。

長回し、長台詞が多いのですが、なんともいすぬけた会話が(笑)

何故か食事のシーンが多くて、大いに飲み、食べる。空腹の時に見るのは止めましょう。

でも、この映画のいすぬけ感、個性的で観ているこちらの気持ちもだら~~~っとする魅力

あります。そこが好き。

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