アドルフの画集

アドルフの画集

2004/02/11

テアトルタイムズスクエア

 

第一次世界大戦直後のミュンヘンで、画家をめざしていたのがアドルフ・ヒトラーだったという着眼点が個性的です。

ヒトラーを描くことには色々と問題があったと思うのですが、貧しい孤独な一人の青年が、

芸術から政治へと「自分の居場所を変えていく」様子をヒトラー役のノア・テイラーがある時はみじめに、ある時は高慢に、ある時は狂信的に演じていました。

原題は'MAX'であり、画家としてのヒトラーに目をつけたユダヤ人画商、マックスが主人公

なのでしょうが・・・ブタペストをロケした風景が重みがあって良かったですが・・・

「政治こそ、新しい芸術だ!」とヒトラーが確信を抱くまでをもう少し深く掘り下げるとより納得だったのではないかと思います。

これはヒトラーという1人の人間の成功の物語なのか、挫折の物語なのか・・・両方ともとれるところがいいです。

(アメリカ映画だと思っていたら、ハンガリー=カナダ=イギリス映画) 

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