みんなのうた

みんなのうた

2004/02/04

ヴァージンシネマズ六本木ヒルズ

 

前作『ドッグ・ショウ!』が好きな人にはたまらない映画です。

今回クリストファー・ゲスト監督が作り上げるのは、60年代のアメリカ・フォークソングの世界。

もっともらしくインタビューシーンを入れたり、昔の音楽TV番組を挿入したり、アルバムジャケットを次々見せたり・・・でもこれは全て監督の「ドキュメンタリーを装ったフィクション」モキュメンタリーの凝った世界。

『ドッグ・ショウ!』で犬の飼い主たちが、吹替えなしでフォークソングを妙に明るく、屈託なく、陽気に演奏し、歌う。

その「過去の名曲」っぽい歌の数々もすべてこの映画のために作詞、作曲されたもの。

監督自身がザ・フォークスメンの一員として飄々とバンジョーを弾き、歌っています。

こういう粋な凝ったことする人、大好きですね。

いかにも金かけました・・・という「押し付けがましさ」全くなく軽々とやってるようで、完璧主義。

そして出てくる人達がどこかワンポイントずれているのが、また、おかしいです。

そしてその顔がまた「やっぱりおかしな味のある顔」の面々。

私の観た映画館は外国人の観客が多いのですが、笑いのタイミングが全然違うので・・・

アメリカ人ならではの笑いのツボがあるのだろうなぁ・・・とちょっと悔しくなりました。

原題の'A Mighty Wind'は、曲の名前ですが、裏の意味に「おなら」という意味もあると後で

知りました。

ですから、字幕だけで追っていた私は半分くらいしかわかってないのかもしれませんが、

ラストのコンサートは笑いと感動でした。

それだけでも観る価値あり、です。

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