ワイルド・フラワーズ

ワイルド・フラワーズ

2004/04/06

ヤマハホール ( 試写会 )

 

いくぶん戯画的に描かれているけれども、監督の女子プロレスへの愛情がひしひしとわかる映画。

あまりストレートに自分のメッセージを描くのを避けるために戯画的にしているように思えました。

女子プロレスというと「色物」「八百長」という通俗なイメージ。

見ずに一般的評価として即見下されることへの怒りのように主人公の桐島は、悩むことなく、

まっすぐにプロレスを目指し、最初から強い中島とともに、強くなる為の努力、挫折といったものは描かれなくて、

ひたすらプロレス道邁進。

それが気持ちいいし、特撮を使わずプロのプロレスラーと一緒になって体張って、プロレスをする様子は、

迫力ありました。日本でこれだけ体張って様になる若い女優さんがいてよかった。

「(プロレスって)八百長でしょ?」という突然女子プロレス団体の社長にされてしまう岡田義徳くんが、

最初何気なく言ってしまう台詞と、それにムッするけれど反論できない(しても意味がない)というあきらめの表情をする

プロレスラーたち。

このシーンで、「プロレス」を「日本映画」に置き換えて、見もしないのに「邦画ってつまらない」「邦画は見ない」と

見下してしまう(自称映画好きの)一般ピープルのことが頭に浮かんでしまいました。

プロレスでも映画でも、本当に真面目に取り組んでいる人がいる姿をがある、ということで二重の監督の想いが

わかりました。

(舞台挨拶付だったのですが、メジャー映画に押されてしまう映画への想いを熱く語る監督でした)

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