スイミング・プール

スイミング・プール

Swimming Pool

2004/05/23     日比谷シャンテシネにて 2003年:フランス:102分:監督 フランソワ・オゾン

ストーリーやラストよりも、まず、この映画のムード・雰囲気が好きです。

シャーロット・ランプリングの硬質な雰囲気と対象的な下品すれすれの奔放なリュディヴィーヌ・サニエの若さ。それを象徴するような青いプールに、りらりら~~~♪という感じの音楽。

話はトリッキーですが、意外とシンプルで登場人物も多くはないです。幻惑的な映像に目を奪われているうちにオゾン君(と私はつい、言ってしまいます)の罠に気持ちよくはまる・・・というのがこの映画の楽しみ方かと・・・

シャーロット・ランプリングが、イギリスの人気女流ミステリー作家(ってことは大衆向けってことね)の割には、結構汚い言葉をぽんぽん言うのが、おぉ・・・っていうところですが、さすが『まぼろし』であれだけシャーロット・ランプリングの1人舞台を作ってしまったオゾン君らしく、今回もシャーロット・ランプリングの冷たい視線と内面的な変化をじっくり見せてくれました。

予告篇で、パソコンで「ジュリー」というファイルを開くと・・・ジュリー(サニエ)の秘密が出てくるのかと勝手に思っていたのですが、そこら辺を裏切るあたり、さすがというか、あ、また、やられた・・・というか。

フランスの別荘の美しさ、水を泳ぐ少女の官能的なゆらめき・・・水の青。

とても詩情的、官能的な映像が独特で興味深いところです。 

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