みなさん、さようなら
Les Invasions Barbares
2004/05/23 銀座シネスイッチにて 2003年:カナダ=フランス合作:99分:監督 ドゥニ・アルカン
これは・・・死期が間近い父が、その時間をどうすごすか・・・などなど、深いところ描いているのですが、淡々としていて、息子との葛藤と和解など、本当にさりげなくて、さりげなさすぎて眠気におそわれてしまったくらいです。
でも、周りに集まる人々が堂々と「愛人で~す」とか「私たちゲイなんで~す」など一筋縄ではいかない人々で、もう、おとうさん~~~~っ、あなたって人は!という真面目な息子の気持ちもわからないではないのです。
この真面目息子が、父の為にやることって意外と違法なこと金の力でやってしまうのですが、なんともふてぶてしいおとうさんにはかなわないのですね。
しかし、そんなおとうさんを受け入れている奥さんが実はすごい。人間、夫婦長年連れ添ってくるとこうなるのか・・・というのは若い人や理想の家庭を望んでいる人にはちょっと理解不能かと思うのですが、私などは妙に納得してしまうのでした。
若いころは女にだらしなくて、家庭を顧みなくて、寝たきりになっても看護婦さんをくどこう・・・なんてパワーがある人が、どんどん弱っていく様が、これまたさりげなくて変に、感動で泣かそうというあざとさ、全くないのがこの映画のいいところ、でしょう。
更夜飯店
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