ムーンライト・ジェリーフィッシュ

ムーンライト・ジェリーフィッシュ

2004年7月30日  千代田区公会堂にて(試写会) 2004年日本:113分:監督 鶴見昴介

この試写会は事前の告知がなかったのですが、監督と主演の藤原竜也の舞台挨拶付きでした。そして試写会は一回しか行わないとのこと。なんか得してしまいました。

新宿でヤクザをやっている藤原竜也、ですがやっぱりどうしても線が細くて、ちょっと苦しいなぁ。

難病であるXP(色素性乾皮症)の弟(木村了)への優しい兄ぶり、なんていうのは合っていましたが。

『ギルバート・グレイプ』のジョニー・デップとレオナルド・ディカプリオのような関係ですが、太陽光線にあたると皮膚癌になってしまうため2人の生活は昼夜逆転していて、夜のシーンがとても多いですね。

藤原竜也は、見た目は線の細い、綺麗な顔立ちをしているのですが、蜷川幸雄演出の舞台『身毒丸』の主役を(たしか14歳くらいで)やった役者的には強者、なんですね。

そういう「秘めた強さ」が映画に反映されていないところが惜しいなぁ。(反映させようという努力はみえるが、脚本で・・・)周りのヤクザたちもなんとなく厚みに欠けているので、『不夜城』の(日本語、中国語を自在に操る)金城武の骨太さのほうが納得はするのですね。

しかし、藤原竜也の男でもない、女でもない中性的な体の線や動きなんかはとても綺麗です。特に背中のラインの美しさって・・・ちょっとテレビではわからないけれど、映画ではありありと見せますね。

役を選べば、誰にも真似できない世界を持てると思うので、今後に期待したいところ。

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