サンダーバード

サンダーバード

Thunderbirds

2004年7月22日 武道館にて(試写会) 2004年イギリス:95分:監督 ジョナサン・フレイクス

子供の頃、夢中になっていたテレビ『サンダーバード』がイギリスの番組だった、と知ったのは3年位前のことだったんですね。子供心にアメリカもイギリスもなかったので・・・で、この映画も製作がワーキング・タイトルだ、と最初に出たとき「やった!!!」と思いましたね。配給はUIPだけど、基本的にはイギリス、なんです。

最初のオープニングが粋なアニメーションになっていて、まず楽しいです。そしてあのテーマ曲ね。♪たんたかた~ん、たららった たんたかたんたんた~~ん♪ひゃ~、嬉しい。

予告編では、心配でならなかったのですが、良い意味で裏切られてひたすら嬉しいですねぇ。

サンダーバードのあのプラモデル感はしっかり守っていて、でも特撮はきちんとやっている融合のさせかた、上手いなぁ。

トレーシー・アイランド(ロケ地 セイシェル諸島)からサンダーバード1号~が出てくる場所もきちんと同じにしているし、その出方もプラモデルのような精密なSFXのような・・・。

お話はもともとの設定が荒唐無稽ですから、かわいいもので、悪者も邪悪さがなくトレーシー一家(一族で世界の危機を救うし、1~5号まで国家規模のロケットやら宇宙ステーション、所有してるんですよぅ)の任務はあくまで人命救助。

だから、一人も人が死なないのですね。いいなぁ。

本当は5人兄弟+ペネロープの活躍なんでしょうが、映画は、末っ子アランがまだ高校生で正式に認められなくて、友人たちと協力して任務を果たすまで、なので活躍するのはアランでお兄さんたちはあんまり出番ありません。バックストリート・ボーイズのようなトレーシー・ボーイズ。

ちょっと『スパイ・キッズ』風になっていますが、違いはやはりレディ・ペネロープですね。

いや~もう、いいですわ、レディ・ペネロープ。オリジナルと違ってピンクに身を固めたお姉様なのですが、雰囲気は本当にあのテレビと同じ印象なのですね。貴族感あふれる身のこなし。しゃべり方。小物の数々。口元がゆるむ~。

運転手パーカーとのやりとりなんかアメリカじゃ出せないでしょう。「パーカー、パーカー」って自然に使用人を使う口調。

悪役フッド(ベン・キングスレー)の目的は○○○○だし、レディ・ペネロープは××の△△△ーはいらないのよ、なぜかつかまってからお洋服とヘアースタイル、綺麗に変えちゃうし、とか悪役手下の2人のなんともいえないとほほ感、宇宙との交信にアランの□□ッ□使っちゃうし、仲間の女の子ティンティンはなんと※※の==で¥¥¥を使えるのね。これは、もう、クククと笑ってしまうしかないでしょう。

はっきりいって「良いお子様映画」なんですが、オリジナルのテレビを知っている年代(40歳~)かお子様か・・・が観ていて楽しいと思います。だからその中間にあたる子供でもない、テレビも知らない年代には受け入れがたいものがある、とは思います。ただのチープ感としか映らないのではないかと。そこで日本の宣伝はジャニーズのV6をもってきたわけでしょうが、これは苦しいなぁ。

武道館のジャパンプレミアには出演者の舞台挨拶があったのですが、見に来ているのはほとんどV6ファンらしい女性。

日本語版吹き替えをするのでV6も出てきたのですが、コンサートのようでした。映画が目的とは思えないなぁ。

妙に盛り上がっていましたが、映画が公開されて盛り上がるかどうかは?

でも私は十分楽しめたから、それでいいのだ~アランの声(ほとんどがアランばっかりなんだけど)が『木更津キャッツアイ』のぶっさん、こと岡田准一くんなので、私は公開されたらこっそり吹き替え版に行くかもしれません。

ひとつだけ謎:何故、アランはアメリカ・マサチューセッツの高校生なのでしょう?

もひとつ疑問:サンダーバードの発進は5,4,3,2,1・・・GO!だと思いこんでいたのですが、映画では"5,4,3,2,1・・・Thunderbirds are go!"です。これって文法的に???って余計なお世話でした。

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