シュレック2
Shrek2
2004年7月27日 日比谷スカラ座1にて 2004年アメリカ:93分:監督 アンドリュー・アダムソン他
このシリーズはとことん、アンチ・ディズニーですね。CGの使い方からキャラクター設定まで、今までの常識を裏返すようなことにものすごく凝っているのです。
もちろん、おもしろさ、という点では、子供も十分楽しめるし、大人が観ても細かいパロディ、どこまでわかるか?といった楽しみ方も出来る巾の広さ、に感心します。
ドンキーや今回、登場する長靴をはいたネコにしても毛皮のふかふか感なんか感心しちゃいますよ。
またフィオナ姫などの人物の髪の毛なども実写と変わらないリアルさ。でも目はつかれないようにちゃんと配色はおさえています。
前回、見事結ばれたシュレックとフィオナ姫ですが、なんともフィオナ姫の実家(?!)のFar Far Away王国の王と王妃(フィオナ姫のパパとママね)と、シュレックが上手くいかない・・・という万国共通の「結婚のあとの大変さ」がなんともしみじみしますね。「2人は結ばれて幸せにくらしました」じゃないのです。そしてこのシリーズは「外見だけが全てではない、中身だ!」というメッセージが底辺にあるところがいいです。それも押しつけがましくない楽しく観られるというのが上手い。
悪役が魔女でなく「妖精」だし、なんともその腹黒さがきまってますな。「みんなを幸せにするのよ~~」という綺麗さと腹黒さのギャップに笑ってしまいますね。
ギャップといえば、長靴をはいたネコ・・・声はアントニオ・バンデラスなのですが、なんとも必殺技の「うるうる子猫瞳」とシニカルさのギャップが可笑しい。これをアントニオが真面目にやっている、というのがまた可笑しい。最初の登場シーンではちゃんと『デスペラート』風のギター!!!
音楽がデビット・ボウイの『チェンジズ』とかさ~~~~『フラッシュ・ダンス』『フット・ルース』などの曲をその場にあわせて使ってて良かったですね。このサントラは楽しいだろうなぁ。
シュレックのマイク・マイヤーズ、フィオナ姫のキャメロン・ディアス、ドンキーのエディ・マーフィ・・・それプラス、王のジョン・クリース、王妃のジュリー・アンドリュース、チャーミング王子のルパート・エヴェレット・・・なんとなく似てるのですね。
声優さんも考慮にいれて活かしている楽しい映画ですね。
ラストのエディ・マーフィとアントニオ・バンデラスの歌の掛け合い、は見事。
更夜飯店
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