危情少女ー嵐嵐(ランラン)ー
危情少女(Don't be Young)
2004年7月14日 テアトル池袋にて 1995年中国:100分:監督 ロウ・イエ
これは最初テレビ放送されたそうですが、本当かなぁ~と思うほど映像、照明、セットが凝りに凝っています。
嵐嵐という女性が観る悪夢・・・それが正夢なのかただの夢なのかわからないまま映画は続く・・・ホラーの要素、悪夢、謎の家、怪しげな登場人物たち・・・最初にこれは江戸川乱歩か横溝正史の原作もののようだと思いました。ホラーというより妖しいのですね。いい雰囲気を出しています。
冷蔵庫があったり電気は通っているのでしょうし、車も走っているのですが、家の中では何故か、ろうそく、ランプ、松明といった火でしか明かりを使わないというのはおもしろいと思いました。
嵐嵐を演じたチー・インという人、中国でトップモデルだそうで確かにアジアンビューティーではあるのですが、理由はあるにせよなんかずっとぼ~~~っとしていて表情がなく、怯えて恋人に助けを求めるだけ(その割には嫌だ、嫌だと拒否はする)・・・が続くので、ちょっとはしっかりせんかい!と・・・。もっと嵐嵐が行動的だったらより面白かったと思うのですが。
映像は大変凝っているのですが、最後になって謎の理由を台詞だけで説明するのは、ちょっと火曜サスペンスのようで、そこら辺がテレビ的?と後になって思いました。
映像はとても素晴らしいものがあるので、今後に期待したいですね。ホラーでない映画を観てみたい監督です。
音楽はオリジナルスコアなのでしょうが、ホルストの組曲『惑星』??と思って調べてみましたが、わかりませんでした。
『火星』か『金星』か??自分でもはっきりと言い切れないのですが、あの音楽も良かったですね。
独特なスローテンポのため、またこの映画を観た日は大変暑かったため、前でいびきのぐ~~っという音、後ろからも、あら、右からも、左からも・・・と蝉時雨のようないびき時雨。一人がいびきをかいていると迷惑モノですが、まわりからいびきを聞くとなるとあまり気にならないということを発見しました。
更夜飯店
過去持っていたホームページを移行中。 映画について書いています。
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