ディープ・ブルー

ディープ・ブルー

Deep Blue

2004年9月15日 新宿 オスカーにて

(2004年:イギリス=ドイツ:91分:監督 アラステア・フォザーギル・アンディ・バイヤット)

冒頭の大きな波の映像からして、一体どうやって撮影したのだろう?と不思議に思う映像の連続。7年かけて7000時間分ものフィルムを集大成した結果だそうですが、世界の海の神秘と弱肉強食の世界です。

美しいだけでなく、生きる為に弱い者をエサにする、または生きる為に共存する知恵というか、誰に教えてもらうことなく生きた知恵によって、また不思議な本能によって、人間からしたら残酷かもしれないこともきちんと見せているのがいいです。

またイルカが泳ぐ姿の美しいこと。ペンギンが海中から岡へジャンプするときの水中での助走のすごさとか・・・。

シンプルなナレーションが詩的で「人間は月や宇宙ばかり目をむけてきた」という言葉があるように、海って全ての原点なのだなぁ~という説得力があります。テレビだったら余計な感傷的なナレーションをべたべた入れるでしょうね。

深海を探索するカメラ。太陽光線のささない暗闇で自分から発光する光が妙に機械的な(ネオンサインのような)色の光だったりするのも不思議。そしてもっと深くまで広がる海峡。黒煙を噴き上げ続ける海底火山。

この映画は単館で公開されたのにもかかわらず、動員数が多くて拡大ロードショーされました。

作り物でないもの、をきちんと観ることも必要ですね。 

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