ヴィレッジ
The Village
2004年9月15日 新宿 グランドオデヲンにて
(2004年:アメリカ:108分:監督 M.ナイト.シャマラン)
この映画の舞台となっている19世紀のフィラデルフィアの村は一種のユートピアですが、ユートピアといっても周囲の森には何者かが潜み、ある意味とても狭い世界でもあります。
この村の風景や森の映像が独特のカラーがあっていいですね。にじんだような、水彩画と油彩画の中間のような「絵」です。
森もおどろおどろしいだけでなく、美しい。
森との境には松明が並んでいて、夜の見張り台がある、赤は森の何者かが好む色で黄色は安全の色・・・という誰が定めたことなのかわからない「掟」だらけ・・・というのがだんだんわかってきます。何故掟があるのか知らされないということが、実は怖いことなのですが。それがゆっくりと動くカメラで雰囲気を出しています。部屋の中をじりじりと動いているカメラなど。
この映画はあらすじ書いてしまうと興ざめなので書きませんが、老いた者と若者の境目が村と森の境目であり、狂気と無垢の境目の映画でもあります。この映画のキーワードは「境目」だと思いますね。
日本だったら結界、という言葉かなぁ~と思います。
更夜飯店
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