IZO

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2004年9月13日 渋谷 シアターイメージフォーラムにて

(2004年:日本:128分:監督 三池崇史)

もう、爆裂しています。とにかく切る、斬る、KILL。豪華なキャストをひたすら斬る。

人斬り以蔵こと岡田以蔵が、怨霊(?)となって時代を超え、空間を超え、とにかく斬りまくります。

賛否両論は必至だと思います。それは納得なんですけれども三池監督は意識して、確信犯的に殺戮シーンを続けます。

以蔵にあるのは「殺意」ではなく「怒り」です。その怒りが何か?というヒントはあちこちにちりばめられていますね。

生ぬるい生活にどっぷりつかっているような人間、権威を傘にして君臨している人間、「戦争」という名義のもとで殺人をしている人間。人間の「怠惰」や「高慢」に対して以蔵はぶつかっていく。

体感するしかない映像世界ですが、スピード感があったり、急速に落ちたりの緩急という面はよく出来ています。

私はもともと石井聰互監督や塚本晋也監督が好きですから~この世界、次々と以蔵が現れる時代のアンマッチとバランスの良さに感心してしまった方ですね。

長屋のセットにいきなり機動隊があらわれる、なんの説明もなくいきなり、現代の結婚式場に落ちてくる。

理屈抜き・・・しかし台詞は仏教、東洋哲学風です。観ている観客にいどみかかってくるような映画。安直な受け身で観てるとバッサリ斬られます。観るのならばその覚悟で・・・。

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