トゥー・ブラザーズ
Two Brothers
2004年9月6日 九段会館にて(試写会)
(2004年:フランス=イギリス:110分:監督 ジャン=ジャック・アノー)
個人的には『人類創世』『薔薇の名前』・・・のジャン=ジャック・アノー監督です。
自然、動物、人間をリアルに撮ることにとても凝っているような、また、フランスを離れた異国の地を好んで題材にするような。
この映画も「人間から見たかわいい」動物たちよりも、フランス占領の時代のカンボジアで、遺跡から石像などを持ち出して売りさばく白人たち、というのが最初描かれます。仏像が重くて運べない、と言われると「首だけでいい」と即返事をしてしまう(!)有名ハンターのガイ・ピアース・・・。トラたちも「人間勝手な世界」からはじき出され、子トラ2頭だけが残ってしまう。
その成り行きが、かなりシビアでリアルで残酷・・・。
少年とトラの友情が宣伝のメインになっていますが、逆境にあっても生き延びていくトラの姿が感動的ですね。
動物、ましてやトラに演技指導するのはかなり大変だっただろうなぁ~と思わせる、監督の思い入れのあるトラの姿のあれこれ。時にしなやかで、時に獰猛。
ガイ・ピアースが悪者にならず、好人物として描かれているのでうやむや・・・になってしまっている部分もありますが、ラストは爽やかですね。
更夜飯店
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