舞台よりすてきな生活
How to Kill Your Neighbor's Dog
2004年12月28日 銀座テアトル・シネマにて
(2000年:アメリカ:98分:監督 マイケル・カレスニコ)
ケネス・ブラナーって、私の中では今までシェイクスピア俳優だったのですけれど、ここではLAに住むイギリス人の劇作家。
これが近所つきあいダメ、子供嫌い、ストレスだらけ・・・の小人物ぶりが板についていて、役者だなぁ~と思いました。
ストレスから不眠で、近所の犬の声が妙に気になって気になって・・・というイライラぶり。いくら奥さん(ロビン・ライト・ペン)が子供が欲しいと願っても無理。
色々と言い訳を劇作家・・・文章、台詞を書く人だけあって理屈っぽくゴネる訳ですが、そのゴネ方が子供っぽくて笑ってしまいます。
壮大なドラマではなく、ご近所、職場の人間関係のあれこれを上手く皮肉にねじまげた言い回しで言い合う脚本がいいですね。
結局、言ってることは子供のだだこね、なんですけれど。
劇中の子供が全然描けていない・・・と悩んでいる時に、隣に引っ越してきたちょっと足の悪い女の子の「ままごと」を見て、即座にノートを持って参加。「このシーンの設定は何?」とか真面目に聞いてしまう・・・おままごとの規則ってものを目にして、目から鱗が落ちるような気持ちに・・・ままごとにある「芝居の基本」という物に目覚めてしまうところとかとても軽妙で、女の子がちょっと生意気で「おままごとにおける芝居とは」という説明には私も納得しました。
いつもタバコを吸っていて肩身の狭い思いをしながら、家族と仕事仲間と上手くやらなければならない・・・でもできないストレス。
なんだか身につまされますね。
私は、少女がいきなりプールの飛び込み台からジャンプしたのを顔で受けて鼻血をたらしているケネス・ブラナーさんが好きですね。
あとケネス・ブラナーが脚本を書いている舞台がどんな芝居なのかさっぱりわからないところもにや~っ感じです。
更夜飯店
過去持っていたホームページを移行中。 映画について書いています。
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