棒たおし!

棒たおし!

2005年1月29日 DVDにて

(2003年:日本:93分:監督 前田哲)

棒たおしを映画にするというアイディアはとても気に入りましたが、スポーツ物というより若手アイドル映画です。

映画には一切出てこないのですが、全編宮崎でロケーションをしていて、空の色や風景がとても透明感がありました。

今の学校ではやっているのかわからないのですが、私自身、子供の頃は棒倒しをよくやっていて、かつ燃えていたのでなつかしいですね。

棒たおしの特訓メニューに「マイムマイム10分」というのが可笑しい。

棒倒しってシンプルな競技(というのかな?)なのでその分映画として膨らみを持たせようとして、家族関係、病気、恋愛、不倫といった要素を取り入れているのですが、それだけの起伏と巾をきちんとこなしているとはちょっと言えない部分があります。

それはアイドル映画として、まずアイドルをきちんと見せる、ということを優先しなければならない、ということからかもしれません。

台詞が「青春するぜ~」と叫びながらとか、主人公の妹が「お母さんだって女なんだよ」とか、昼間道の真ん中で堂々と殴り合いをしてさわやかに友情はぐくむとか・・・う~ん、これはちょっと困惑、という台詞やシチュエーションがありましたが、短い時間であれこれわかりやすく、を出す場合は仕方ないかもしれませんね。

青春という言葉は露骨に口に出されてしまうとちょっと恥ずかしいなぁ・・・と。

大林宣彦監督の『青春デンデケデケデケ』はタイトルに青春とついていても、台詞で青春だぜ~~というより映像で青春を綺麗に流れるように描き出していましたが、その点やはり流れが途切れ途切れになってしまっている感がありますね。 

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