ロング・エンゲージメント
A Very Long Engagement
2005年2月23日 有楽町朝日ホールにて(試写会)
(2004年:フランス:135分:監督 ジャン=ピエール・ジュネ)
『アメリ』の監督と主演ということで話題になっていますが、これは内容的には違いますが、『アメリ』の成功がなければ製作できなかったそうです。
第一次世界大戦のフランス・ブルターニュ地方、婚約者のマネク(ギャスパー・ウリエル)が戦争に行って訃報が届いても「生きている」と信じて探そうとする女性、マチルダ(オドレィ・トトゥ)
戦争のシーンから始まって、5人の処刑が決まった兵士が塹壕の中を歩かされている。その中の1人がマネク、なのですが・・・マチルダは色々な人を訪ねて、本当にマネクが死んだのか・・・戦争のシーンとマネクを探すマチルダのシーンが交互に出てきます。出てくる人物がとても多く、台詞も早いのでちょっと最初はついていくのに精一杯という感じなんですね。必死に字幕読んでます・・・というのは『アメリ』と一緒で饒舌さがこの映画の特徴でもあります。
映像はとても凝っています。戦場のシーンのリアルさ、マチルダの住む家のインテリア、小物、子供の頃の思い出・・・灯台で遊んだ子供時代、パリの風景・・・ものすごくお金かけてじっくり作り上げました、という世界なんです。
もとはミステリー小説ですけれども、謎よりも映像で語る部分が多い映画。列車でパリに発つマチルダのシーンなど、走る列車の前斜め上からカメラが落ちてくるようなカメラワークとか、壁を乗り越えるとき必ず上に登って向こう側の下をのぞき込む所まで追っているとか、灯台のシーンで灯台の真上から見下ろすような撮り方・・・特撮を交えて独特のこだわり映像世界を繰り広げています。
出てくる人もクセのある人が続々。
ただし、謎の方はなかなかはきはきと進みません。そして残された遺品の中から、ヒントを見つけ出し、人を探し・・・やっとたどり着いた真実。とても綺麗で感動的なラストですが、観終わったあと、少し疲れを感じてしまいました。
兵士の1人の妻がジョディ・フォスターに似ていると思ったら、クレジットでジョディ・フォスターと出ていたように思うのですが、資料には載っていません。どなたか確認できたら教えてください。
更夜飯店
過去持っていたホームページを移行中。 映画について書いています。
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