THE 有頂天ホテル

THE 有頂天ホテル

2006年1月17日 渋谷 渋東シネタワーにて

(2005年:日本:136分:監督 三谷幸喜)

豪華ホテル、ホテル・アバンティの大晦日。その一晩で、ホテルであれこれおこる男女23人の群像劇。

舞台、テレビ、映画・・・と「顔」の広い三谷幸喜監督ならではの豪華キャスト。

たくさんの人の思惑や出来事やハプニングが、キレイな組紐が紡がれるようにスムーズにテンポよくてきぱきと語られます。

テレビやテレビドラマでお馴染みの顔がたくさん出てきて、もちろん日本映画でも活躍している人たちも上手く配置して、ソツなくキレイにまとめられた映画。

普段、日本映画を観ない人でも、テレビでお馴染みの顔とテンポのよさに有頂天になるでしょう。

知ってる、知ってる、この人!男女23人、上手く話がつながっていて脚本は綿密。そんな出来の良さが光ります。

但し、三谷幸喜さんの描く世界は、大笑いというより、とほほ・・・って脱力笑いするような、困ったなぁってと苦笑いするような・・・そんな笑いだと思うので、「大笑いできるコメディ」を期待した人は、あれ?って肩すかしくうかもしれませんが、私は、この映画のベースになる『グランド・ホテル』という映画のパロディでもある・・・という裏も可笑しく観ました。

これだけたくさんの人が出てきても、誰もが重要人物です。

篠原涼子の役はもうけ役。私は、麻生久美子さんの役がトリックスターのようで良かったですね。

私はちょっとこの「ソツのなさ」ぶりに『ALWAYS 三丁目の夕日』と同じ臭いを感じてしまったのですけれどね。

日本ならではの事と、日本でなくても笑える部分、上手いなぁ、と思います。

『12人の優しい日本人』の時から、三谷さんは「ねらった笑いははずさない人」です。すごく笑ってもらえることは何かを考えている。

そこら辺が同じ笑いでも三木聡監督との大きな違いだと思います。三木監督の笑いは、「わかる人だけわかってくれればいい」というスタンスの笑いで、笑わそうという力みがない所が笑えるけれど、下手すると全くわかってもらえない笑い・・・であるというアンバランスと微妙さを持っている。

「日本人は映画で泣くけれども、笑わないと聞いています」と言った、アボスファル・ジャリリ監督の言葉を思い出しました。

日本人を笑わせることは、大変、難しいのです。笑わせる・・・というのはとても高度な技とセンスが必要なのでした。

2006年1月17日 渋谷 渋東シネタワーにて

(2005年:日本:136分:監督 三谷幸喜)

豪華ホテル、ホテル・アバンティの大晦日。その一晩で、ホテルであれこれおこる男女23人の群像劇。

舞台、テレビ、映画・・・と「顔」の広い三谷幸喜監督ならではの豪華キャスト。

たくさんの人の思惑や出来事やハプニングが、キレイな組紐が紡がれるようにスムーズにテンポよくてきぱきと語られます。

テレビやテレビドラマでお馴染みの顔がたくさん出てきて、もちろん日本映画でも活躍している人たちも上手く配置して、ソツなくキレイにまとめられた映画。

普段、日本映画を観ない人でも、テレビでお馴染みの顔とテンポのよさに有頂天になるでしょう。

知ってる、知ってる、この人!男女23人、上手く話がつながっていて脚本は綿密。そんな出来の良さが光ります。

但し、三谷幸喜さんの描く世界は、大笑いというより、とほほ・・・って脱力笑いするような、困ったなぁってと苦笑いするような・・・そんな笑いだと思うので、「大笑いできるコメディ」を期待した人は、あれ?って肩すかしくうかもしれませんが、私は、この映画のベースになる『グランド・ホテル』という映画のパロディでもある・・・という裏も可笑しく観ました。

これだけたくさんの人が出てきても、誰もが重要人物です。

篠原涼子の役はもうけ役。私は、麻生久美子さんの役がトリックスターのようで良かったですね。

私はちょっとこの「ソツのなさ」ぶりに『ALWAYS 三丁目の夕日』と同じ臭いを感じてしまったのですけれどね。

日本ならではの事と、日本でなくても笑える部分、上手いなぁ、と思います。

『12人の優しい日本人』の時から、三谷さんは「ねらった笑いははずさない人」です。すごく笑ってもらえることは何かを考えている。

そこら辺が同じ笑いでも三木聡監督との大きな違いだと思います。三木監督の笑いは、「わかる人だけわかってくれればいい」というスタンスの笑いで、笑わそうという力みがない所が笑えるけれど、下手すると全くわかってもらえない笑い・・・であるというアンバランスと微妙さを持っている。

「日本人は映画で泣くけれども、笑わないと聞いています」と言った、アボスファル・ジャリリ監督の言葉を思い出しました。

日本人を笑わせることは、大変、難しいのです。笑わせる・・・というのはとても高度な技とセンスが必要なのでした。

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過去持っていたホームページを移行中。 映画について書いています。