フライトプラン

フライトプラン

Flightplan

2006年1月17日 有楽町よみうりホールにて(試写会)

(2005年:アメリカ:98分:監督 ロベルト・シュヴェンケ)

いやはや、どうも。

この映画の凄いところは、宣伝の多さ。映画館での予告編、テレビのCM・・・やたら目につくのです。

さて、映画会社が一生懸命、売ろうとしているこの映画・・・当然、メディアの露出が多いから期待する人を増やすようになってしまいます。

なんだか『シックス・センス』みたいな印象の宣伝。

飛行機ものの怖さ、面白さというのは、閉塞感、逃げられない・・・という所をどう出すか・・・です。

今時の飛行機というのはジャンボジェットで大きい。しかもこの映画では最新のジャンボジェットということで、まず閉塞感がありません。

ひたすらいなくなった娘をヒステリーおこしてビルのような「広い」ところを走り回るジョディ・フォスター。

機長(ショーン・ビーン)や公安官(ピーター・サースガード)も協力してくれるけれども、眉間に皺よせたジョディ・フォスターは何を言っても信じず、納得せず、「もう、男なんかいらないっ!」とばかりにがんがん走り回ってしまう。

ジョディ・フォスターはこの飛行機のエンジン部分を設計したエンジニア・・・という設定ですから、もう客席だけでなく貨物室、機械室なんかもどんどん走って行ってしまう。ますます広く感じます。

シガニー・ウィーバーが宇宙船の中を逃げ回る『エイリアン』『エイリアン2』のあのしつこいほど迫ってくる、閉塞感を思うと、さすが、リドリー・スコット監督、ジェームス・キャメロン監督は執念としつこさにかけては他の追従を許しませんね。この映画に足りないのは執念のしつこさです。この手の映画にしてはさらっとしすぎているのです。

せっかく、ショーン・ビーンやピーター・サースガードを揃えているのにジョディ・フォスターの「’私がっ!’映画」になっているので、サスペンスも何もありません。中途半端が目立つ映画です。閉塞感もそこそこ、サスペンスもそこそこ、謎もそこそこ・・・って私の苦手なそこそこアメリカ・ハリウッド映画でした。

ジョディ・フォスターのファンで見ているだけで気持ちいい人はどうぞ。

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