美女缶

美女缶

2006年2月17日 DVD

(2003年:日本:61分:監督 筧昌也)

誰でも、ものすごく美人、またはハンサムな彼女や彼氏がいたらなぁ~って妄想は持ったことがあると思います。

特に、10代くらいの時、アイドルに憧れるっていうのは、その妄想あってこそ・・・の憧れかと。こんな彼女、彼氏がいたらなぁ~。

この映画はなんと2週間限定レイトショーという・・・DVDにするときに「劇場公開作品」って入れる為に公開したんですか?って観に行けず、悔しい思いをした映画でした。

中編ながらもアイディアが秀逸です。コメントで『マルコヴィッチの穴』と『ブレードランナー』から思いついた・・・というのは笑ってしまいますけれど妙に納得。本当だ・・・

健太郎という大学4年生の男の子が引っ越しをして、隣のトミオカという男の荷物を預かる。これが「艶物取扱注意」なんてラベルがあったりして、これが美女缶なんです。

トミオカの家からは、美女や若い女の子がぞろぞろぞろぞろ出てくるのを呆気にとられてしまう健太郎。しかもその美女達はみんな、トミオカの恋人のよう・・・

そして、忍び込んだトミオカの部屋から、美女缶を持ってきて・・・・早速試してみると・・・・はい、ユキちゃんという美女のできあがり!

戸惑いながらも嬉しい健太郎。倦怠期のようになった恋人、マリが鬱陶しくなってくる。

そんな身勝手ありますか?なんて思ってるとなるほどね・・・という缶詰めということと、思いもよらないどんでん返しがあって、これは甘い妄想だけではなく、ピリリと辛い小粒の山椒みたいな後味が残ります。

そりゃ、楽して美女が手に入ったら、いいよねぇ~でも、いきなりの美女、ユキちゃんにあわせて戸惑う健太郎の姿を見ると、私は美女缶はいらないなぁ、なんて・・・思うのです。

お金をかけなくても、アイディアでこれだけのSF映画、そして妄想の寂しさを上手く突く映画が作れるというのがいいです。

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