品行ゼロ

品行ゼロ

2006年2月12日 DVD

(2002年:韓国:97分:監督 チョ・グンシク)

高校生活を面白可笑しくテンポよく描いた学園コメディ。

ジュンピルという番長が、優等生のおとなしいけれど、しっかり者の女の子を好きになってしまう事から、それまでの学校の均衡がくずれていく様をコミカルに描いています。

男の子たちが集まって、ジュンピル番長伝説という尾ひれのついた英雄話をえんえんとCGを使って再現するあたり(これはないでしょ、というツッコミ所満載)がやがやがやがや、うるさい男の子たちであるなぁ。

そしてぶいぶい言ってる番長がふとしたことでクラッシック・ギターを習っているような優等生の女の子に出合って、ドキドキッ。とたんに純情男になってしまうあたり、そしてそれを機に新しい番長がのしあがってくるのが平行して描かれます。

優等生の女の子に『レザリクション』(原題「マッチ売りの少女の再臨」第5回東京フィルメックスで上映)で、マッチ売りならぬ、ライター売りの少女を演じていたイム・ウンギョンが、相変らず清楚な雰囲気で出ています。『レザリクション』は結構、爆裂したSFなので、アベ・マリアの曲をバックにマシンガン、バリバリ撃ったりしてましたが・・・

すっかりおとなしくなってしまったジュンピルと中古レコードを買いに行って、プリンスの『パープル・レイン』を見て、「あら、全部放映禁止曲だわ・・・」なんて言うあたりとても興味深いですね。

男の子たちのどたばた、はひたすらコミカルなのですが、女の子もジュンピルを密かに慕う不良少女なんかが、おもしろくなくて、あれこれちょっかい出すのだけれど・・・・だんだん男気あふれる女の友情みたいになるのがいいですね。

そしてラストのその後の皆さん・・・・には、なんかほのぼの切なくなるものがありました。ラスト・シーン、とても綺麗。

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