最終兵器彼女
2006年2月3日 渋谷シネ・アミューズ(青)にて
(2006年:日本:120分:監督 須賀大観)
いやはや、どうも。
本当に最終兵器な彼女・・・なんですね。あまりにもストレートなこのタイトルがいいです。
原作は人気漫画だそうですが、この世界、実写でなく、フル・アニメーションで描いた方が良いのではないでしょうか?
彼女・・・ちせ(貴地谷しほり)のスタイルや表情が、アニメを演じています・・・という風ですから。
女子高生の制服はアンナミラーズの制服みたいだし。男の子がかわいいと思う女の子って、こうですよ、という演出なのかなぁ。
高校生の彼、シュウジ(窪塚俊介)が、ちせとつきあうのは「(ちせが)かわいいから」という理由だ・・・ってそれだけですか?え?それだけなの?あ、そうですか・・・・って自分で自分につっこみ入れて、ボケてるような気分でずっと観てしまいました。
彼女の最終兵器ぶりというのが予告編では結構綺麗に出ていましたが、予告編で出し切りましたか・・・という感じです。
ひたすらシュウジとちせの純愛というか、幼い恋愛感情のもつれがえんえんと・・・。
かなり突飛な設定ですが、一番突飛なのは、ちせがどんなに出撃しても「かわいい女の子スタイル」だということです。
自転車に乗りながら、背中からごろんごろんとミサイル弾を落とすちせとか。凄い彼女だぁ~~~と、笑うというよりびっくり。私としては笑いたかったのですが、なんとなくあやふやな気持ちになってしまいました。気持ち複雑。
ちせを最終兵器彼女にして管理しているのが、伊武雅刀で、「あなたが国家存亡の要なのです」って、デスラー総統の声で言われるとなんだか納得してしまいます。かなり強引な納得のさせ方ですが。その部下でちらりと津田寛治。
特撮凝って本当に「日本存亡の危機」をばしばしやってくれれば、いいのですが、からりん、と高校生の恋愛あれこれになってしまうので、やっぱり作り込んだアニメーションの方が入り込めたかも、と思うわけです。
危機感を出したかったのか、彼女と彼の哀しみを描きたかったのか。彼女の最終兵器ぶりというのは、とても綺麗なデザインの特撮です。
そこは感心してしまって、あ、もっと観たいな、と思うのですが。
同級生の木村了は、最初は良かったけれど、これまた、おいおいっていう・・・
この映画の国家の存亡を脅かす敵って・・・誰?
更夜飯店
過去持っていたホームページを移行中。 映画について書いています。
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