ナニー・マクフィーの魔法のステッキ
Nanny Mcphee
2006年4月6日 新橋 ヤクルトホールにて(試写会)
(2005年:アメリカ=イギリス=フランス:98分:監督 カーク・ジョーンズ)
エマ・トンプソンが、クリスチアナ・ブランドの児童文学『ふしぎなマチルダばあや』を映画化したものです。
イギリス児童文学の香りがしますねぇ。
イギリスの古典児童文学に欠かせない要素は「乳母と妹である」と天沢退二郎さんは言われていましたが、この映画では、7人兄弟姉妹のもとに乳母が来るのです。
色使いが自然は綺麗に自然で、洋服とか家とかは、デフォルメされた『チャーリーとチョコレート工場』のようなね・・・どぎつい色使いと分けていました。その悪趣味な所が、いかにもって感じで、『チャーリー~』ほどの美学まではいっていませんが、そこはそれ、GWのファミリー映画ですから、わかりやすい所はわかりやすくしてある訳です。
子供たちが憎たらしい所は憎たらしく、可愛らしい所は可愛らしく・・・そして乳母というのは、子供を育てる母であり、教育する家庭教師でもありますから、乳母のマクフィー(エマ・トンプソン)は、厳しいというイメージの方が強いのです。
前歯が一本だけ、にょきっていうのが良かったなぁ。まぁ、いくらなんでも父、コリン・ファースの無理矢理結婚は苦笑もので、子供たちでなくても、どうにかならんか・・・って・・・。
脚本もエマ・トンプソンで、俳優はコリン・ファースはわかったけれど、長男は『ラブ・アクチュアリー』で恋に悩む小学生、メイドはあの『トレインスポッティング』の不良娘だったケリー・マクドナルド、コックは、なんと『ヴェラ・ドレイク』の・・・イメルダ・スタウイントン・・・とイギリス映画ばりばりなんです。さすがワーキングタイトル映画。
この映画のちまちま感がいいですね。
最後に、雪のヴェールがふわ~~って所で不覚にも?涙が出てしまいました。
クレジットで原作の挿絵はアーディゾニーだ、と知って感慨深いものありました。
イギリス児童文学の挿絵ってペン画のね、独特な特徴があるんです。
更夜飯店
過去持っていたホームページを移行中。 映画について書いています。
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