ANGELA アンジェラ
Angela
2006年5月26日 TOHOシネマズ市川コルトンプラザにて
(2005年:フランス:90分:監督 リュック・ベンソン)
この映画を見終った後の感想は、「困ったなぁ」
困ってしまうのですね。こういう男の子の妄想を満足させる映画。
主人公のアンドレという男は、借金だらけで、口ばっかりなダメダメ男。
身投げしてやる、と思った時に、出合ったアンジェラという女性。アンジェラは、背が高く、金髪美人で、ナイスバディで、腕っ節が強く、金儲けが出来て、しかも娼婦の格好をした「天使」なのでした。
もう、ダメダメなコドモの僕ちゃんをひたすら助けて守って導いてくれる女の人いたらいいなぁ~って男の子の夢というか妄想を満足させる映画には、困惑しかないのです。
モノクロの映像は目に優しいし、綺麗なパリの風景の連続だし・・・で、綺麗な金髪白人の女性も出てくるしって満足する人多いと思うけれど。ワタシは困った。
甘い映画だと思いましたが、甘ったれた映画かもしれない。甘いと甘ったれるは違いますから。
でも甘ったれる快感っていうのもあるわけで、アンドレは突然現れたアンジェラに最初は戸惑って拒絶反応起こすけれど、だんだん・・・甘ったれの快感を覚えていくような。
この気持、よくよく考えたら、昔竹内まりやの歌で『けんかをやめて』という歌を初めて聞いた時の困惑と同じだと気がつきました。
私の事で、あらそうのはやめて~♪なんて臆面なく歌ってしまうのに、困ったなぁ~っていうか聴いてて恥ずかしい。
臆面なくぺらぺらと妄想的な事を表現してしまうことに対して、私はもう、途方に暮れるしかないのですね。
大沢誉志幸の『そして僕は途方にくれる』という歌が頭の中でリフレイン。もう、ひとり腕組みして頭をフリフリ、な私です。
リュック・ベンソン監督は、ミラ・ジョボビッチとかこういう女性が好きなんでしょうか。
『グラン・ブルー』のロザンナ・アークェットさんは、もうダメなのかなぁ。次は、『イーオン・フラックス』でナイスバディをみせたシャーリーズ・セロンなのかしら、ヒロインは。
観ていて疲れはしない映画ですが、とても困った気持にさせてもらえました。参った。
更夜飯店
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