GOAL! ゴール!

GOAL! ゴール!

GOAL!

2006年5月17日 よみうりホールにて(試写会)

(2005年:イギリス=アメリカ:118分:監督 ダニー・キャノン)

2006年6月、ドイツでのワールドカップにあわせて公開された・・・・ってこれは私の想像ではありません。

チラシに「日本代表を応援する前に絶対に見逃せない最高の話題作」って書いてありますもん。

でも、日本代表には全く関係ないと、はっきり書いておきます。関係ないです。

とはいえ、私はサッカーというよりフット・ボールの事は何も知らないし、4年に一度の大会だから、といってはしゃぐ気も全くないのです。

これは素直にスポーツ映画の典型ですってことですね。

スポーツもの、根性ものの映画や話のパターンは2つあると思います。

一つは、最初から才能があってそれを開花させていくパターン。(『炎のランナー』とか、『風のファイター』とか)

もう、一つは、最初は何も出来ない人が、練習や特訓により、成長するというパターンで、この映画は前者にあたります。

(どうでもいいですが、このパターンにあてはまらない映画は、唯一『逆境ナイン』。あれは最初から最後まで下手なのだ)

メキシコからの不法移民で、アメリカで金持ちの家の掃除の仕事をしているサッカー青年、サンティアゴ。父は固く、地道に働くのだ!

そして、イギリスのスカウトの目にとまり・・・優しい祖母のおかげで、イギリス・ニューカッスルユナイテッドに入り・・・

まぁ、そして成功するサクセス・ストーリーであります。様々な壁を乗り越え、アメリカで応援している家族たち、恋愛もさらりと描かれ、お手本みたいなスポーツもの。

花形フット・ボール選手になれば、金も儲かるし、女も酒も遊びも自由だけれども主人公、サンティアゴは真面目で固い。

こうでないとFIFAは許さなかったでしょうねって。

私が注目したのは、スポーツよりも、ニューカッスルという街の撮影の美しさですね。海辺の街、サッカーでは通じない、フット・ボールと言わなければ通じない、(フット・ボールはこの街では宗教だからな、という台詞も)古い伝統のある街の様子がそりゃそりゃ綺麗なんです。そこが良かったですね。防波堤に荒波が打ち寄せる、天気は大雨、そんな中で鍛えられていく様子。

そして、老いも若きもフット・ボールに夢中という観客の描き方。お祭り騒ぎというより本当に伝統的にフット・ボール国なのね、というのがよくわかるシーンがいいです。

また音楽が、ロック調の音楽がずっと流れていて、場内飲食禁止の放送の後、「飲食禁止なの?」と言いながら堂々とお菓子を音高らかに食べ始めた後のカップルの雑音なんか、全く聞こえず、それはロックが、ずっと流れているからなんですね。意外と静かなシーンはなく、あとは、スタジアムのわぁ~~っという音とか。それがうるさくない、というのも良かったです。

音楽を担当した1人、グレーム・レヴェルさんって調べると、いや~随分とたくさんの映画の音楽を手がけています。

興味ある方は調べてみてね。(おおって思ったのは『チャイルド・プレイ2』)

観客をスクリーンに集中させる音の作り方のプロなんじゃないか、とこれは私の勝手な想像です。

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