モルタディロとフィレモン

モルタディロとフィレモン

Mortadelo & Filemon

2006年5月10日 シアターN渋谷にて

(2003年:スペイン:108分:監督 ハヴィエル・フェセル)

スペイン映画史上最大のヒットを記録したドタバタコメディ・・・だそうです。

う~ん、笑いって難しいな・・・と思うくらい、見事に笑えないドタバタの連続。

TIAという諜報機関のスパイのモルタディロとフィレモン。無能な2人がドタバタドタバタ・・・・結構、特撮駆使しています、凝っています、あれこれキャラクターてんこもりです・・・しかし、見事に笑えません。ドタバタの基本としては、上から何か落ちてきて、ぺしゃんこになるというのが多かったですね。

こういう笑うに笑えない映画というのは、観ていて腹がたったりするのですが、この映画の魅力は、「腹が立たない」ということかもしれません。

あ~あ~あ~とあきれはするけれども、なんだこれはっという怒りにはならず、むしろ、とほほ、笑えません~という哀愁が漂ってきたりします。妙な安心感があります。よくよく考えると下ネタというのは、慎重に避けています。

ばかばかしい事の繰り返しで、不愉快になるような、きわどい事はしないのです。だからかなぁ、なんだか、最後にはこの2人、好きになってしまったのは。

話は、なんだか壮大になってくるけれど、ちまちまちまちま芸を繰り出すモルタディロとフィレモンの2人に愛着すら感じます。

原作は、人気漫画だそうで、スペインでは有名な人がカメオで出ているというお楽しみもあるらしいのですが、スペインの道を意味なくエスキモーが通りかかるとか、面白いですね。

ラストのエンディングの歌をラーメンズの小林賢太郎が、スペイン語空耳訳というのをしています。

スペイン語の歌詞を聞えたまま、日本語にあてはめてしまう・・・という・・・この字幕が笑えました。めちゃくちゃなようで、ちゃんと筋が通っているような微妙さがありますね。こういう遊び心は、難しいのですが、ギリギリセーフ。なんだかんだいって、楽しんでいる私でした。 

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