時よとまれ、君は美しい

時よとまれ、君は美しい

私立探偵 濱マイク テレビ特別版Hプログラム

2006年5月10日 渋谷 シネマ・アンジェリカにて

(2002年:日本:50分:監督 石井聰亙)

このテレビシリーズ、12話を12人の監督が撮るというプロジェクトは、贅沢だと思いつつも、どれが一番良く出来ているか?なんて比べられてしまう作り手にとっては、ちょっと厳しいものかもしれないなぁ、と思ったのがこの『時よとまれ、君は美しい』でした。

それは・・・・私は、12人の監督の中で、一番好きなのが石井聰亙監督で、この石井聰亙ワールド全開の回がとても好きだからです。

今回、再見してやっぱりいいなぁ~なんて・・・しみじみ。

石井聰亙監督の世界の良さは暴走している所であり、同時に不思議と病んでいる所だと思います。また、映像もスタイリッシュで、迫力がある。暴力的な事を描いても何故がじっとりとした湿り気を持つ。

今回、謎のカルト集団騒ぎに巻き込まれてしまうマイク他、黄金町の人々。その様子が、近未来的でとても良いです。

荒唐無稽ならこのくらいやって欲しいものだと思います。時間が50分だけというのが悔やまれます。

今までは、ディスコのバーのカウンターの後にいることが多かった、ノブさん(中村達也)の本来の姿?・・・Bloody 7が、カルト集団のアジトに乗り込んでいくあたりのグルーブ感と格好良さなんて、たまらないですね、ハードロックの世界。

そしてマイクが子供の頃であった姉弟の悲しさと意外な結末。ストーリーテリングとしても上手いし、映像もかっこいい・・・というか、クール。

好きです、この世界。 

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