1分間 700円
私立探偵 濱マイク テレビ特別版Gプログラム
2006年5月10日 渋谷 シネマ・アンジェリカにて
(2002年:日本:48分:監督 竹内スグル)
今回の濱マイクは、ずばり、永瀬正敏VS浅野忠信編。
非情な殺し屋が浅野忠信。そしてその浅野忠信を探して欲しいと依頼するのは、マイクが鑑別所時代に世話になった工藤神父(柄本明)
真夏の40度を超える暑さの中で、ヒリヒリとした空気がいいですね。
殺し屋ユキオは、人を殺すのに何の感情も持たない。子供時代のユキオを知っていて、教会の懺悔室で懺悔を聞いてしまった神父はどうしてもユキオともう一度会いたいという。
ユキオは人を殺すと、証明写真をとるブースに入って、写真を撮り、1人神に向かって懺悔する。一分間 700円の証明写真のブースはユキオにとっての懺悔室。
人を殺すというより、誰か自分を殺してくれないか・・・そんな狂気の目の浅野忠信がいいです。
殺し方も一方的ではなく、お互いロシアンルーレットをやる。自分の時は何の迷いもなく引き金を引くときの、ちょっと薄笑いを浮かべた顔って怖いです。こういう役をやるときの浅野忠信の目のすわった表情は、誰も真似できないものをもっています。
暑さを強調するような露出過多の白い映像がとてもいいです。そしてユキオを探す内に、マイクの所にユキオが「何故、俺を追う?」と迫ってくるのも怖い。
今回、マイクはあまり自分から動かない。動かない内に、肝心のユキオが目の前に現れてしまうからです。
そんな狂ったユキオに追いつめられるマイクの正義感が強調されている一本でした。
更夜飯店
過去持っていたホームページを移行中。 映画について書いています。
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