ホワイト・プラネット
La Planete Blanche/The White Planet
2006年6月28日 TOHOシネマズ市川コルトンプラザにて
(2006年:フランス=カナダ:83分:監督 ティエリー・ラコベール、ティエリー・ピアンタニーダ)
この2,3年、夏休みを前にすると公開される大自然ドキュメンタリー映画。夏休みに自然を学ぼう、子供たち。
『DEEP BLUE』『皇帝ペンギン』・・・そして今年は『ホワイト・プラネット』であります。
こういう映画はフランスがらみが多いです。ナレーションがフランス語なんですね。
この手のドキュメンタリーが私は好きで、大スクリーンに迫力の大自然。いいですね。
これはどうやって撮影したのだろう、という驚きや、大自然の神秘!の驚きもありますが、必ず、眠くなります。
それは退屈だから眠くなるのではなくて、気持よくて眠くなるのです。
『DEEP BLUE』は、海の中。詩的なナレーションと激しいベルリンフィルの演奏が特徴。
『皇帝ペンギン』は、南極のペンギン。男と女の愛の劇場みたいなドラマチックナレーションが特徴。
そしてこの『ホワイト・プラネット』は、消えゆく北極でありますが、ナレーションもソフト、音楽はちょっとアフリカンミュージックのような、打楽器を中心にした音楽とソフトな歌声で、気持いいことこの上ありません。
どうやって撮影したのかな、と思うのは水中撮影。上には北極の氷があって、その隙間から太陽の光が射している。もし、自分が北極の海に落ちてこの情景を見たら絶望的になるなぁ、なんて思いつつ、スクリーンからのやさしいナレーションの声とやさしい音楽にふわふわしてしまうというとても贅沢な身分の私。
この映画では、地球温暖化により、北極の氷が少しずつではあるけれど、少なくなっている、という主張があるのですか、声高ではなく、あまり弱肉強食の世界は映さない、夏休みに子供に見せるのには格好の映画。
私は角を持つイッカクの、角がねじねじで、それが綺麗な白黒縞々になっているのに一番、自然の神秘を見ました。
誰が作った訳ではないのに、見事に綺麗な縞々模様。
また、短い夏の日光を海辺で腹を出して寝ているセイウチの群れが、色合いといい、形といい、猫の昼寝にそっくりなので、ほんわかしたりして。こういう映画は、あまり目をつり上げて観るよりも、ほぉ~~~~っと感心しながら、ほとほと・・・と眠くなっていくのがいいです。
更夜飯店
過去持っていたホームページを移行中。 映画について書いています。
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