NEW ハル&ボンス

NEW ハル&ボンス

New Hal & Bons

2006年6月1日 渋谷 Q-AXシネマにて

(2006年:日本:44分:監督、脚本、声の出演 石井克人)

Grasshoppa!のDVDマガジンに連載された5話と新作!9話、あわせて44分。

2週間限定、レイトロードショーです。ここまでして来る人は、もうハルとボンスともち君の世界を熟知していて、好きな人ばかり。

家でDVDを1人で観るのと、どよどよ・・・という笑い声の中で観るのとは大違い。

しかし、本当は一話ごとに「ハジメノウタ」♪ハルとボンスの時間だよ♪「オワリノウタ」♪おじきにあった、ものがたり~♪なしで、一気につながって観ると疲れました。区切りがあった方が観やすいです。

なんといっても、もち君(声 三木俊一郎)は、ますますハイテンションで、なんですか~なんですか~~~っとビールを飲んでだらだら、もち君をからかうハルとボンスにつっかかっていくのが44分続くとそりゃ、疲れますよ。

見事に新しい事が全くない新作であります。相変らず、ハルとボンスはビールばっかり飲んでいて、中央にもち君。

3人?の会話がまた、どうでもいいような事ばかりで・・・・絵はちょっともち君、シルバーになって口の中が赤く、表情が豊かになっているのが可愛いというより怖い。かわいくて怖いもち君。

監督の意向としては、ジブリの観客層を意識して作ったとか。ジブリの観客、怒るかも。何のメッセージもないしね。

前回では、金髪の恋人がいると嘘をついたもち君ですが、今度はメガネをかけた真面目っぽい女の子に恋をする。

恋する気持が、「体の中のまりもがねっ!!!!」って叫ぶ所が好きです。そうか、恋ってまりもみたいなものなんだ。納得するような、しないような。

それから、もち君はビスケットが好きです。「び・す・け・っ・と」という語感が好きなの、語感がっ!との事ですが、戸棚に背が届かなくて、ビスケットがとれないもち君。

もち君ってすぐにムキになって、テンション上がるのですが、それが見事にかわされてしまうあたりの会話。これってコミュニケーションの縮図だわね、むしろ、こういうコミュニケーションって今、ないのではないか、とか思ったりします。相手をなんとかねじふせよう、そんな手には乗らないよ・・・もち君のような人がいないと、場は暗く、無言になってしまいますね。

でも結構、もち君、パンチ繰り出す。もち君、暴力はいけないよ。

画面はちょっと夏らしくなって、窓の外で雨が降っている時もあったりして凝ってます。インテリアが好きですね。この部屋の。

どうでもいいことを、どうでもいいじゃんって楽しむのは、意識してやろうと思うと出来ないもので、結構難しい事を軽々と見せているような気もしますが、この映画にメッセージや意味や記号を求めても無粋かなぁ。でもまぁ、楽しいなぁ。

どうでもいいけれど、もち君の職業はインタビュアーですが、ハルとボンスは、川で砂金採りをしているそうです。

映画には全く関係ありません。映画『ナイスの森』の「電車くん」みたいな、ちょっとしたエピソードでした。

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更夜飯店

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