ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT
The Fast and the Furious: Tokyo Drift
2006年9月14日 神保町 一ツ橋ホールにて(試写会)
(2006年:アメリカ:104分:監督 ジャスティン・リン)
「車を知らない、興味ない人にも、おもしろい!って思わせる力がなく・・・車好きな人だけターゲットにしている単純さがイヤなんですね」
これは、前作『ワイルド・スピードX2』の私の感想です。我ながら厳しいことを・・・と思いますが、本当にそういう映画でした。
車大好き!の人が観るべきで、車の事なんて全くわからない私は観ない方がいいだろう、と思ったこのシリーズ。
だから、試写会、ちょっと不安で心配でした。また・・・同じ事になるのかと・・・。
所が、今回はキャストも設定も一新してしまい、もちろん車がぶいぶいいうから「3」なんですけれど、私は車以外の所で大いに楽しめました。笑える!三作目!
タイトル通り、今回の舞台になるのは、日本です。
しかし、今回の主役、ショーン君は、なんと未成年なんであります。
推定18歳。アメリカで、馬鹿なレースをして少年院に送られるか、離婚した父の保護の元になるか・・・で、東京に来るのだ。
驚くべきは、父の家(三田の古い日本家屋一軒家、とても狭くて汚い)に行くと、そこには高校通学するための、学ランが!!!
満員電車につめこまれて、いきなり普通高校に通い出すショーン君。教室に入ると女教師が柴田理恵。
「うわばき、はきなさい、うわばきっ!」
学校は、ぱらぱらと外国人が普通高校生をしている普通高校である。学食のメニューが妙に豪華。
しかし、日本語出来ない学生に堂々と古典の授業。
外国人が見た異国の風景というのが『ロスト・イン・トランスレーション』を彷彿させるほど逆に新鮮に思えます。
意外と東京の下町風景をふんだんに映している所がいいです。お風呂屋さんとか、パチンコ屋とか・・・ロケハン大変だっただろうなぁ。
禁止されてもやっぱり車が好きなショーン君。学友のBOW WOWに連れられて夜の六本木に出ると、地下では、露出度高いおねーちゃんがうじゃうじゃして、ドリフトレース。
ドリフトが何かわからないショーン君。いきがってレースしたあまりにヤクザのハンの手下に。(でも、学校は真面目に行く)
ハンに、ドリフト走法をいろは坂で、習って、ドリフトキングと対決するのでした。
何故、『頭文字D』とこの映画、無理してまで日本かというと、いろは坂があるからだと思います。
ドリフトって何だ?サイドブレーキ引いて、ふかすのさ。 以上。
何故、男の子って車なのかしら? それは男のDNAなのさ。 なるほど。
結構、小ネタが満載で笑えました。
カメオで出てくる妻夫木聡くんは、もの凄く格好いいです。 「ようこそ」なんて、ぐっときました。
未成年ということもあって、今回の主役、ショーン君は妙に健康的で、変にベタベタした恋愛シーンなどはなくさわやかだっ。
可笑しくて可愛げがあるんですよね。前作のポール・ウォーカーがTシャツだけだったのに比べ、学生服ですからね。
しかも、最初はきちんと来ていた学生服をショーン君はどんどん着こなして着崩していくのでした。中々、短時間であの学生服の着こなしは出来ません、なんて所に感心したりして。
やっぱり車車・・・は疲れたけど、うんざりはしませんでした。 それが救い。
なにがあっても、「レースで勝負だっ」というシンプルさが、この映画の魅力。変な大義名分ないし、レースで納得いくならなんて幸せな世界だろう。
更夜飯店
過去持っていたホームページを移行中。 映画について書いています。
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