パパカプセル

パパカプセル

Papa Capsule

2006年10月15日 柏 パブ ホースにて(東葛国際映画祭)

(2006年:日本:34分:監督 喜屋武晴)

 ゲストで話をされた喜屋監督が「余計なものは切り捨てて、シンプルに、そして少しゆるい感じ」を目指して撮った、と話されていましたが、本当にシンプルな中篇。

 藤沢市役所観光課に勤めるエリカ(河井青葉)のところに金沢から10年ぶりに幼馴染のマサ(鈴木祥二郎)がやってきて、これから産まれる子供のために父からのメッセージビデオを作って欲しいと言う。

休みを返上して付き合うエリカですが、何故、マサが急に現れ、こんなことを言い出したのかわからない。

しかし、エリアがマサに色々アドバイスしていくうちに、昔の子供時代の2人が甦る。

 マサはもう金沢で結婚しているわけですから、エリカとマサの恋愛物語ではありません。

男と女の友情は成り立つのか?というのは賛否両論ですが、この映画では2人はいつまでも友達。だから、遠慮ない言葉もいえるし、喧嘩もする。男と女の映画でありながら、恋愛でなく友情映画にしたって所、私はとてもさっぱりした2人の表情がとても好きです。

 マサの撮影に付き合ううちに、だんだん思い出してくるエリカの中の昔の2人。

お金をかけていない、説明も、ウンチクも、劇的なこともおきない静かなささやかな小品映画。

こういう小さな宝石、みたいな映画はとても貴重だと思いますね。

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