スパイダーマン3
Spiderman 3
2007年7月2日 有楽町 日劇にて
(2006年;アメリカ:140分:監督 サム・ライミ)
スパイダーマンの魅力。
それは、ニューヨークのビルとビルの間をひゅ~んひゅ~んと自由自在に飛び回るスパイダーマンの凝りに凝った飛翔感あふれる特撮です。
その点、この映画は、前2作同様、素晴らしい技術と思い入れ・・・を感じて感嘆します。
本当に一緒になって、落下していき、あ、という時にさっと上に跳ね上がるのを体感させる映像にはほとほと感心しますし、監督サム・ライミのここまでやるぜ~~~という心意気は良し。
・・・と思うものの、主人公ピーター・パーカー君の悩みは、正体を公言できない、そんな苦しさは前2作までで、今回、ココロ痛めるのは恋人となったMJとの、恋愛の行く末だったりします。
そうなったら、単純なラブコメの誤解とすれ違いのおきまりのパターンになってしまい、今まで、単純だった悪者、ハリーとの心ならずの対決もなんだか、ころころとひとことで単純に話が流れていってしまう・・・・新たな敵の登場もなんだかもの悲しくて、これでもか、これでもかと特撮は凝っていくのですが、お話がこれでは、哀しい。
今回は、謎の黒い宇宙生物に乗っ取られ、ダークサイドに落ちてしまうパーカー君。
スーパーマン3でも、3になると自分の悪の部分と戦うってパターンそのものを踏襲しています。
本当に撮影は見事でお金がかかっています。
でも、それに付随するお話、なんともアメリカンな解決・・・・単純な人間関係の描き方。
もう、「4」は作らないほうがいいと思います。
こんなにわかりやすい、ひとことですんでしまう気持のすれ違いは、映画としてもうお終いにして欲しいです。
特撮だけ見せる、に満足するだけの観客・・・・それはあまりにも子供っぽくて。
更夜飯店
過去持っていたホームページを移行中。 映画について書いています。
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