こわい童謡 表の章
2007年7月14日 テアトル新宿にて
(2007年:日本:74分:福谷修)
女子高校生が次々と、殺されるというホラー。
それだけ、といえばそれだけなんですけど、主演が多部未華子ということで観にいきました。
もうファン丸出しです。
しかしこれはそういう「動機」がないとちょっと苦しいホラーでした。
セーラー服着た美少女が、次々と殺される・・・そして、その影にあるらしい、「かごめかごめ」「とおりゃんせ」・・・といった童謡の謎。
この映画は、表の章で、起承転結の起と承を描き、裏の章で、その謎がとけるという2部作で、実は、『間の章』という短編映画があって、それは映画館でなく東京ドームにあるアトラクションだそうです。
監督は3作撮った苦労があると思いますが、なんとも、起と承の部分の魅力が、少ないので、「ああ、これはどうなるの?」とひっぱる力がないのです。
まぁ、別に真相はいいか~なんて思うのですが・・・女子高生の謎の死が全て男がらみっていうのはあまりにも・・・です。
主役の多部未華子は、可哀想なくらいひとり、奮闘しておびえていました。
周りの女の子たちが、どちらかというとクールだったり、わがままだったりで、やたらと男の影、「女子高校生ってこんなもんでしょ」というイメージの刷り込みを、少し感じるのです。もう、少し個々の個性がでていればよかったのでしょうが。
わたしは、スプラッタは観たくないのです。ホラーには映像なり、俳優なり、個性と美学があって欲しいと思います。
しかし、多部未華子が出ているから・・・で観た、表の章、裏の章は、津田寛治が出ているという、美味しいエサがあるため、裏の解決編で逆転させるような驚きがあることを祈るのみです。
更夜飯店
過去持っていたホームページを移行中。 映画について書いています。
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