こわい童謡ー裏の章ー

こわい童謡ー裏の章ー

2007年8月4日 テアトル新宿にて

(2007年:日本:79分:監督 福谷修)

 さてさて、謎ばかりで終わってしまった「表の章」の解決編。

あの事件から5年後、テレビ番組で取り上げられることになった学校に来た、テレビクルーたちが真実をつきとめる!

・・・というより、真実をひたすら台詞で語ってしまうのは、音響分析官の安めぐみです。

パソコンに音源データをとりこみ、ひたすら分析、説明、分析、説明・・・の繰り返し。

こんなにあからさまに科学的に言ってしまったらホラーもなにもありませんがな・・・というか身もフタもない・・・・

 まぁ、衝撃的だったのは、テレビクルーの責任者のプロデューサーが津田寛治で、すごくハイテンション(モデルとした業界の人がいたとか)で後をうろうろすることですね。

寛ちゃんを見るだけで、心和むホラーの顛末。

しかも、寛ちゃんは「じゃ、彼女は夜な夜な○○に●●●●だったのかっ!」と、あ、この話をひとことで言っていまう台詞を絶妙のタイミングで、叫んでくれて、そのタイミングの絶妙さに驚くのでした。

さすが、津田寛治。

 台詞で説明ばかりする映画は苦手ですが、例えば『スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい』は、アンディ・ガルシアがひたすら説明、という映画であったにもかかわらず、なんとも愛嬌を感じるものがありました。

出てくる人たち、意味不明でなにも考えてない~~~という薄っぺら感が、あの手この手で繰り出されてきて呆れてしまって、しまいには楽しいぞ!に昇華してしまった映画です。

アンディ・ガルシア=安めぐみ、としたら、この映画で愛嬌を感じさせてくれたのは、ひとり、津田寛治だけ、というのが苦しい。

 怖いというのは、理由がわからない、何故がない・・・という所だと思うのですが、まぁ、ラストに非科学的なワンポイントおいた、というのが、この映画の脚本の全て、だったのかしら。

変に童謡にかこつけてしまったのに、結局、童謡の深い所までは描かず説明のみ、という「ぜんぜん童謡、こわくない」という『こわい童謡ー表と裏』でした。

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