ベクシル 2077日本鎖国
Vexille
2007年9月16日 丸の内プラゼールにて
(2007年:日本:109分:監督 曽根文彦)
この映画は曽根監督が、ハリウッドを目指した・・・といったコメントを読んで、えーーーーーーーなどと思ってしまったのですが、オリジナル脚本でここまでやるのは凄いと思います。
絵の感じなどもとても好きですね。メカニックには詳しくないけれど、重厚な鉄の鈍い光なんて大変な質感でもって迫ってきます。
・・・・・・・・で、ここで、『ジーニアス・パーティ』と感想がだぶってしまうのですが、本当に、本当にっ、ホントにだねえ!
日本のアニメファンは、贅沢モン!!!
本当に「こ・ど・も」
アニメの話になると、もう皆さん、一緒にダークサイドに落ちてしまったんですか?というくらいの、暗い情熱炸裂で、この映画のレビュー、たまたま、いくつか目にしちゃったんですけど・・・・・・もう、これだけ高技術になっても、まだ、文句あるのか!
まぁ、日本のアニメクリエーターはそこら辺の覚悟しないといけない、という。
日本のアニメは歴史があり、名作がありましたさ。コアなファンが多いのも知ってますさ。
わたしもテレビ世代だし、漫画世代だし、色々、観てきましたさ。
日本はアニメが発達したせいで、大量のすれっからし・・・・そしていつまでたっても、40過ぎても50過ぎても「こども」な人種の国になってしまったのか・・・・まぁ、年齢に関係なくこどもは相手にしたくないので、申し訳ないが、わたしはこのアニメ褒めますよ。
基本的には特撮にしても、アニメにしても、技術の進歩を目の当たりにして、受け入れられなくて、こんなんじゃ、イヤダ~~~って首を振ってる人はお断りです。
まぁ、他の人が何を言ってもわたしの口出すことではないのですが、アニメ映画のレビュー、批評って、普通の映画とは違う独特なものがあるのです。
まぁ、この映画は設定が、ハイテク技術が発達し、進みすぎた為に国際的に批判された日本が、ハイテク鎖国をした、という設定なんです。
そして10年たって、誰も日本の現状を知る者はいない・・・そこへアメリカの特殊部隊が潜入する、という。
そして、見た日本とは!
・・・・という物語が、ちょっと間違えると軍国主義のような、またはアメリカ参戦万歳、みたいな危ない領域に行きそうなところ、ギリギリで止めているんですね。
主人公は、ベクシルという美少女で、美少女戦闘ものではありますが、あま~い女の子ではないんですね、ベクシルという女の子は。
キリリとしていて、恋愛なども甘く描かれない。
ビシビシビシっとした空気がいいんです。
リアルな動きが注目ですが、びっくりしたのは、「まばたき」をこれほどリアルに描いたアニメがあったか?という事です。
パチパチってするのではなくて、本当に、無意識にしている「まばたき」
メカについては、素人なのですが、素人目にみても妥協を許さない完璧主義がよくわかるのです。細かいですよ。
かなりの高技術にびっくりしてしまいましたが、ある意味、SFもののある典型ともいえる物語であり、設定ですね。
曽根監督、もう、日本を相手にしないで世界で勝負してください。それがいいと思う。本当にアニメに関しては鎖国な日本ですから。
まぁ、びっくり~な展開ですから、あまりストーリーは深入りできず、内容に触れないですみません。
更夜飯店
過去持っていたホームページを移行中。 映画について書いています。
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