ヴィーラ~踊る!ONE MORE NIGHT!

ヴィーラ~踊る!ONE MORE NIGHT!

VEERA

2008年3月24日 DVD

(1994年:インド:堂々166分(公開時は驚きの240分):監督 スレーシュ・クリシュナ)

 2006年9月のこと。

渋谷シアター・イメージフォーラムにて、「踊る!兄貴祭り<チャンドラムキ>公開記念映画祭」・・・でスクリーンのラジニ兄貴ことラジニカートに出会ったのでした。

わたしの映画人生の中でも強烈な一ページとなった『チャンドラムキ~踊る!アメリカ帰りのゴーストバスター』・・・ラジニ兄貴についてはチャンドラムキもあわせて、お読みいただけると、兄貴の素晴らしい世界がさらに深まります。ポイント5倍セールって感じです。

 このヴィーラはその時、公開されたのですが、公開されたとき、なんと240分なり~~~すごいよ、4時間、兄貴。

DVDでは残念ながら166分版でした。なんか残念でもありますが、兄貴の世界を知っていると、ちょっとほっとするものがある、というのも正直ありますね。

なんといってもSUPER★STAR、ラジニ兄貴を死ぬほど鑑賞する・・・映画はそれだけ、なのですからね。

 しかし、やはりタダのスター映画の域は、銀河系のかなたに吹っ飛んでしまっているのが兄貴の世界、いや、宇宙。

 この映画の特徴はあまり脱線はしていない、ということと、無駄な素晴らしいアクションシーンが満載であり、もちろん歌と踊りもありで、しかも、2人の美人から、結婚を迫られてドタバタするというラブ・コメディでもあるのだった。

やはり映画の最初は、SUPER★STARとば~~んとね。

 最初は貧しい村から出てきた歌手志望の兄貴。

でも、コンテストにでれば、みんなうっとり・・・あっという間にスターです。

もう、急に大豪邸で、堂々としたスターぶりをみせる兄貴。

しかし、都会で成功した兄貴には心残りが・・・それは、村に残してきた、婚約者のデヴィ。

その辺は、歌と踊りでにぎやかに・・・へちまだ、へちまだ・・・村の畑はへちまだよ~~~。

 ところが洪水でデヴィの家は流され、死んでしまったことを知った兄貴は、レコード会社の美しい娘、ルーパーと結婚。

ところがところが・・・(あ、やはりそうでしたか・・・)デヴィは生きていたのだった。

デヴィとも結婚することになった兄貴。

 2人の妻に知られないように一人二役を必死にやる兄貴です。

だからかっこいいばかりでなく、うろうろおたおたする兄貴も堪能できます。

 しかし、余計なわるもの、ハリッチャンドラにも目をつけられて、命を狙われる兄貴。

このハリッチャンドラが、スクリーンに出てくるたびに「オレ、ハリッチャンドラ!」と力む。

アクションに次ぐアクションなんですが、はっしはっしとわるものを投げる余計なアクション・シーンも全開、ばりばりです。

スタント使ってませんよ、という体を張ったシーンでは、地面にマットがひいてあるのがよくわかるのであります。しかし、兄貴のアクションはとどまることを知らない。

 今回は、歌手という役柄ですから、歌や踊りのシーンになってもそう不自然ではありません。

兄貴の歌と踊りは特徴があって、同じフレーズの繰り返しですね。

そして大群衆のセンターで、堂々と踊る兄貴は、いいなぁ、もう目の保養ですよ。

そして最後になって・・・ヴィーラとは、「英雄」という意味だったのです。はっはっはっ。タミル語がわかっていたらさらに楽しかったんですね。

 実は大団円を迎えるものの、「つづく」となっているのは、多分カットされた部分なのか、未公開なのか・・・すんごく気になるんですけど。

うん。やはり兄貴を観た後は、しばらく白昼夢のように兄貴のお姿が目の裏に浮かぶ・・・素晴らしい映画体験が出来る宇宙なんです。これからも観るわ、待っててね、兄貴!

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