ホット・ファズ-俺たちスーパーポリスメン!-
Hot Fuzz
2008年8月12日 渋谷 シネ・アミューズ・イースト(赤)にて
(2007年:イギリス:120分:監督 エドガー・ライト)
熱き映画魂を感じる映画です。きっぱり。
娯楽映画っていうのはこうでなくちゃね・・・というテキパキとした展開と意外な真実、脱力もののエピソードに上手い伏線のはり方、小物の使い方、ちょっといじわるなセリフのやりとり・・・映画マニアのマニア心をにやにやってさせる映画のパロディの数々。
本当に面白い映画、というのはこういう映画のことを言うのではないでしょうか。
すくなくともわたしは、大満足で、わがココロの映画といえましょう。
有能なばかりにねたまれて、ロンドンからのどかな村、サンドフォードに左遷されてしまったエリート警官、ニコラス・エンジェル(ニック・フロスト)
もう、平和で平和で、のどかのどか・・・・白鳥が逃げました~~なんてことに出動。。。でもなんとか熱血やろうとするニコラス。
しかし、この白鳥・・・このあと、あってところに、ぴゅっと出てきますからね。
同僚の警官たちもやる気な~し。
ところがところが、突然、残酷な殺人事件発生!!!!!!
本当は平和で何も起きない方がいいにこしたことはないとはいえ、「何か犯罪を・・・・」ってつい求めてしまうエリート警官っていうのがまず、皮肉です。
同僚の警官、ダニーは署長の息子で、やる気なし、ただ、警察映画の大ファン。
ニコラスを質問攻めにします。「拳銃、撃ったことある?カーチェイスしたことある?犯人から怪我させられたことある?カーチェイスしながら銃撃ったことある???」なんとも平和ボケしたダニー。
しかし、しかし、この質問したこと、ダニーは結局全部やることになってしまうんですね。
謎の殺人犯は、黒いフード姿で逃げ足が速い。俊足のニコラスが追いかけても・・・うう、あと一息で・・・でも、どんどん、証拠、ヒントが集まってくる。
どうもあやしい人物も定まってくる。
ここら辺のテンポって感心するくらい、爽快なくらい、いいですね。
そしてやる気のなかったダニーと一緒に本当の犯人との銃撃戦!!!
でも、それもなかなか手ごわいぞっ!
クェンティン・タランティーノ監督が絶賛した、というだけあってここら辺の描写は結構すごいです。
この映画がいいのは悲壮感といったものが全くないこと。
ケロリンとしている。アメリカ映画だったらまた違うものになったものになると思うけれど、平和であると同時に閉鎖的でもある村社会の風景なんてイギリスならではの風景をきちんと出しているし。
英国映画、作るぜ!アメリカの真似、しないぜ!って心意気や良し!
気がつかなかったのですが、ピーター・ジャクソン監督とケイト・ブランシェットがノン・クレジットで出演しているという遊び心、また、この映画を日本で公開してほしいという署名運動が起きた・・・というくらい魅力がある映画です。
更夜飯店
過去持っていたホームページを移行中。 映画について書いています。
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