レッド・クリフ Part 1

レッド・クリフ Part 1

Red Cliff Part 1

2008年11月21日 TOHOシネマズ市川コルトンプラザにて

(2008年:中国=アメリカ=日本=台湾=韓国:145分:監督 ジョン・ウー)

 いや~~~最近、こういう国家予算的な規模の大作スペクタクル映画からはほど遠くなってしまった自分であります。

製作費、100億円、ジョン・ウー監督が10億円の私財を投げ打って完成させた超大作。

今回、Part1で145分、後半は、また同じくらいあるのでしょうから、なんという大作映画だ。

映画が好きっていっても、いろいろあるんですよね。

わたしは、どちらかというと個性的な、観る人は少ないだろうけれど・・・という映画が、好きになってきて、いわゆる話題作ってものには手を出さなくなってしまいました。

 特撮の発達、というのは、わたしが学生時代の1980年代に比べたらもう、すごい発達をしていると思うわけですが、その分、観客は、それに慣れてしまった・・・ファンタジー大作映画ってものに食傷気味になってしまった自分を含めて、です。

たぶん、高校生くらいのわたしが、この映画を観たら、もう、びっくりしてたまげてしまうと思いますね。

信じられな~いってわめくと思います。

 ジョン・ウー監督といえば、わたしは『男たちの絆』なんですが、あの頃から、度肝を抜く激しいアクション・・・というのがありましたが、この三国志を描いた『レッド・クリフ』・・・その精神って変わってないのね・・・と思いました。

 俳優も、周瑜にトニー・レオン、諸葛公明に金城武・・・という。

三国志って、わたしは、吉川英治版を読んだのですが、この映画で描かれる、赤壁の戦いというのは、登場人物たちが中年になって・・・という半分くらいからのところで、映画では、それまでのいきさつ・・・をちゃんと説明していましたね。

 有名な三国志ですが、それだけにそれぞれの人物に対して思い入れというのがあるでしょうから、プレッシャーもあったでしょう。

ジョン・ウー監督は脚本にも参加していますが、これは「ジョン・ウー版三国志」とでもいうべき。

 吉川英治版では、周瑜という人物は、あまり大人物とは描かれていないし、軍師同士、周瑜と諸葛公明は、同盟を組んだあとも、腹の探り合いをして、映画のようにすぐ同盟関係築きました・・・にはなっていません。

 映画では、周瑜と諸葛公明に焦点をあてていますが、とにかく馬が走るところが迫力で、久々に、ん~~もう、映画にワクワクだっ。

映画にワクワクっていうのも、久し振りな気がします。

 子供が出てくるファンタジー大作は、なんで戦いが出てくるのかなぁ、って思うのですが、もう、戦国時代の国盗り合戦だもの、戦って国、とるしかないんですよ。

 超雲がえらくかっこよく活躍するなぁ、金城武の立ち姿はきれいだなぁ~もう白孔雀のようだ(伝書鳩を飼っている)、馬が迫力だなぁ、孫権を演じた、チャン・チェンは気品があるなぁ、気丈なお姫様、ヴィッキー・チャオは元気だなぁ・・・・とか、感心しきりです。

特撮もすごいし、時間も長いですが、苦にならないですね。

一番、おおって思ったのは、三国志の目玉人物ともいえる曹操が、映画では悪役のようになっていましたが、演じていたチャン・フォンイーさんは・・・・『駱駝の祥子』の祥子(シャオツ)を演じた人だった・・・というのがびっくり。

 最近は、映画のパンフレット、買わないのですが、この映画は買ってしまったではないか。

さて、陸の戦いを描いたPart1、次は水上戦であります。

早く観たいなぁ。  

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