完美生活
完美生活/Perfect Life
2008年11月24日 有楽町朝日ホールにて(第9回東京フィルメックス)
(2008年:香港=中国:97分:監督 エミリー・タン)
コンペティション作品
タイトルは「完璧な生活」という皮肉なタイトル。
2人の女性が描かれますが、一人はフィクション、一人はドキュメンタリータッチで、描かれます。
一人は、中国東北地方の寒いところに住む、リー。
工場で働いて、家に帰れば、家族は仲悪く、家族関係も冷え切っている。
そんなリーがホテルで働いているときに出会った、自称、画商の男。
その男に気に入られて、あるもの、を運んでもらいたい・・・香港近くの深州まで・・・・何もかも気に入らなくて、もっといい生活がしたい!とリーはその男の言うことを聞いて、家を出ますが・・・・
もう一人は香港で、金持と結婚したものの、離婚した子持ちの女性、ジェニー。
元・夫との仲はこじれにこじれて、弁護士とのやりとりもイライラ。
だんだん、お金に困ってきて、ホステスをするために深州を訪れる。
リーを演じた女優さんは、お人形さんのように可愛い顔をしているのですね。見方によっては清楚。
記念写真を撮る・・・とポーズをつけるあたりの顔なんてとても可愛いのですが、どうしても「自分は不幸」から抜け出せない。
逆にジェニーを演じた女優さんは、本人なのかわかりませんが、いかにも水商売・・・という風で、もう他の商売できないでしょう・・・という。
そんな雰囲気の違う2人・・・寒いところから、深州へ、暖かいところから深州へ・・・・3つの場所を描いた映画でもあります。
どんなに自力でやろうとしてもだめ・・・つい、他力本願になってしまう・・・それで幸せをつかもう・・・とすることのむなしさがひしひしと。
映画の中の温度の出し方の違い、「自分は不幸」・・・でも、なんとか生きていく、したたかな姿も描きますね。
したたかだなぁ~~~女の人・・・。
それをいやらしくなく、斬新な手法で描いていますね。
更夜飯店
過去持っていたホームページを移行中。 映画について書いています。
0コメント