夜と昼

夜と昼

Bam gua Nat/Night and Day

2008年11月25日 有楽町朝日ホールにて(第9回東京フィルメックス)

(2008年:韓国:145分:監督 ホン・サンス)

特別招待作品

 ホン・サンス監督は『気まぐれな唇』という映画が、とても好きなのですが、これはあの映画の「いすぬけた」青年、その後?みたいな感じでした。

舞台となるのは、フランスです。

大学生でもあり、もう結婚しているアーティスト、スンナム。

マリファナを吸ってしまったことがばれそうで、退学になってしまうと・・・パリに逃亡・・・ってところからして「いすぬない」(茨城弁で、はっきりしない情けない奴)

なんとも、ぼうっとしたような、パリでの生活。でも、昼と夜が逆転しているフランスから、スンナムは、韓国の妻に、愚痴愚痴と電話を何度もかける。

あらまーいすぬけないなぁ。

スンナムは、妙に腕相撲が強くて、北朝鮮から来た・・・という画学生の男の子に、なんて言っていいかわからず「腕相撲しませんか?」

なんとも憎めない一面もあるんですね。腕相撲 イン パリ。

 スンナムの日記のようなパリ生活映画。

映像はとても安定していて、カメラの移動などもどっしりしています。

しかし、映してみせるのは、フランス、パリで、なんともふらふらとしている男。

でも、したたかなのは女?

だましているつもりがなくても、だましてて、嘘じゃないよ、といいつつ、嘘を言い・・・男と女の間には深くて暗い川がある・・・

じゃ、この物語には終わりがあるのか・・・というと、終わりがないようなめまいを覚えるのですね。 

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