まぼろしの邪馬台国

まぼろしの邪馬台国

2008年12月19日 丸の内TOEIシネマにて

(2008年:日本:118分:監督 堤幸彦)

 これは実話をもとにしたものです。

 邪馬台国とか歴史の魅力は、「わからない」ということにあると思います。つまり謎のベールに包まれていることが多いのをあれこれ・・調べたりする喜びみたいな。

 この映画の宮崎康平(竹中直人)という人は、邪馬台国九州説を信じ、盲目ながら、妻、和子(吉永小百合)と一緒に、魏志倭人伝に出てくる、場所を歩いて、邪馬台国は九州にあったのだ・・・という著書をしるすまでです。

 この宮崎康平を演じた竹中直人の熱演の映画・・・・と思います。

島原鉄道の社長なのですが、態度も大きく、言うことも大きく、そして、趣味を通り越した邪馬台国への執着。

破天荒なお人であります。

それが、竹中さん、すごいんだ。

こんなにわめきまくる役って他にないのではないかと思うくらい、直情的であります。

ただ、社長としての器の大きさ、というのも同時に感じますね。

人の顔色ばかりうかがっているようでは、社長なんか、できないんですよ。モーレツ社長。アイディアも豊富で野心に満ちている。

鉄道だけじゃ、ダメだ、というと観光バスを考えつき、周りの反対を押し切って、観光バスを購入して、結果としてはそれが、島原の活性化につながったり。

俺様だあああああ~~~~~~、何が何でも、俺様だあああ~~~~~~~~!!!!!

 ラジオの番組から、和子と出会って強引に結婚しますが、まぁ、奥さんの苦労ったら。

さて、問題は吉永早百合さまです。

もうね、良妻賢母っていいますか・・・・『北の零年』でも感じたのですが、監督は、もう小百合さまにこんなことさせては・・・・と汚れ役はすべて前妻の余貴美子さんが背負ってしまったような。

夫と子供を置いて家を出てしまった前妻・・・落ちに落ちて・・・そんな余貴美子さんが素晴らしいですね。

わたしは、年代的に、サユリストと言われる、吉永小百合さま信仰持っていませんから。なんだか、キレイキレイすぎて、ふ~んとか思うだけですねぇ。

妻がさすがに怒る所があって、生卵をぶつけるところがありますが、本当にかわいらしくえいって投げるのですねぇ。

怒って、生卵ぶつけるくらい怒っているのって、般若のような顔つき、気持なんだろうけどなぁ、かわいらしく、えいっ・・・・逆に面白いなぁ、と思うくらい。

 後半、九州を夫婦で歩くときの九州の風景がとてもきれいで、テレビの旅番組ではふーんって思う、九州の風景は、みな、ほおお~~~って思うものでした。

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