悪夢探偵2
2008年12月29日 シネセゾン渋谷にて
(2008年:日本:102分:監督 塚本晋也)
塚本晋也監督の新作です。
前作は、一応、事件があって、それを悪夢に入って解決するという「探偵」らしきものがあったのですが、「2」というより、タイトル『悪夢』でよかったのではないか、という塚本ワールド~~~。
怖い、怖い・・・と女の人がおびえるけれど、 「何が怖い」が欠落してるのが「怖い」
理由がわからないのが怖いんですよ。
2つの話がどんどん、悪夢というものでひとつになるけれど、松田龍平演じる悪夢探偵、影沼は、 あいかわらず・・・「ああ、嫌だ、嫌だ・・・」と猫背。
塚本監督の映画に出てくる女の人は皆、目に力があります。
一番強烈だったのは、『バレット・バレエ』のショートカットの目がきりり!とつりあがった女の子。
子犬っぽいかわいい、女の子はお好みではないのですね。
前作でなぜ、hitomiを起用したのかがわからないけれど、今回、影沼の母、市川実和子、そして女子高生の女の子・・・目がわなわなするんですよ。 すごいわぁ。
松田龍平は父、松田優作そっくりになってきて
鈴木清順監督の『陽炎座』で見せる「上目遣い」と同じだ、、、なんてぞっとするほど似てきました。
ホラーというより恐怖映画ですね。
雰囲気が、もうね、理由理屈ないところ、感覚でばんばんくるところ、塚本晋也監督、改めて好きだなぁ、と。
監督だけでなく、脚本、撮影、編集もやってるしね。
更夜飯店
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