テッド

テッド

TED

2013年11月30日 DVD

(2012年:アメリカ:118分:監督、脚本、そしてテッドの声:セス・マクファーレン)

 8歳になる孤独な少年、ジョンはクリスマスにクマのぬいぐるみをもらいました。

お話できたらいいなぁ・・・と祈ると、なんとそのクマのぬいぐるみ、テッドは命を授かり、ジョンの親友となりました・・・・

と書くと、子供向けのいいお話のようですが、この映画はですね、Rー指定なんであります。

かつて『チーム★アメリカ ワールドポリス』が人形劇なのにRー指定だったように、俗語、悪い言葉、下ネタ、エロネタ、満載・・・

 一見かわいい顔しているぬいぐるみのテッドですが、27年たって、35歳になったジョンとまだ(?)仲良し。

しかも、いきなり水パイプで大麻吸ってるし・・・

ジョンは、35歳で恋人、ロリーと同棲中ですが結婚には踏み切れない。

悪友、テッドと大麻を吸って、酒飲んで、大好きな映画を観るのも、やめられないのです。

 ロリーと出会って4年目の記念日だから・・・と特別レストランで食事をしても、テッドからの「悪いお誘い」にはついついふらふらと惹かれてしまうジョンを演じたのは、マーク・ウォルバーク。

いや~マークくん、この映画でのダメ男ぶり(音痴も含めて)よかったなぁ。

 なつかしの映画のパロディ満載で、ジョンとテッドが大好きな映画は『フラッシュ・ゴードン』(ぶあっはっはっ)

恋人をとるか、27年来の親友ぬいぐるみをとるか・・・という話になっていくのですが、いつまでもクマのぬいぐるみが手放せないというのも、納得のテッドの憎みきれない悪行の数々。

ロリーとけんかしても、テッドは「どうせ『ブリジット・ジョーンズの日記』でも観て泣いているさ」

実際、ロリーは泣きながら『ブリジット・ジョーンズの日記』を観ていたりします。

 『サタデー・ナイト・フィーバー』から『ET』から・・・ジョン35歳の中で好きだった映画がちらほらしていて楽しい。

しかし、テッドを我がものにしようとする不気味な親子につけねらわれるテッド。つかまったテッドが脱出する時の音楽の1フレーズだけ「インディ・ジョーンズのテーマ」だったりします。

 ご本人登場というのが多いのですが、アメリカンな映画ですから日本では今ひとつわからない人やテレビ番組、映画が出てきて字幕がかなり苦しいが、仕方ないでしょう。

『フラッシュ・ゴードン』の主役だったサム・ジョーンズがご本人ででてきてテッドのパーティ(なぜかテッドはパーティ好き)に現れると恋人なんてほったらかし・・・だめじゃん。

この時、『フラッシュ・ゴードン』の音楽を担当したクイーンの曲ががんがんかかってわたしは涙目ですよ。

 しかし、テッドがいたからこそ、この恋人同士はゴールインできた、ともいう流れになっていて結構いい話じゃないか。

しかし、悪い言葉満載、毒のあるテッドの人格(?)、ひとくせふたくせある脇の人びと・・・ばかばかしいながらも楽しい映画なんですよ。

でも、よい子は観ちゃダメ。大人になってから観ようね。

******追記*******

この何年か後に続編『テッド2』を観たのですが、いや~あまりのトホホぶりに感想どこにも書いていません。2まで引っ張れるネタってそうそうないのだ、ということがよくわかった経験でした。


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