探偵はBARにいる

探偵はBARにいる

2013年12月5日 DVD

(2011年:日本:125分:監督 橋下一)

 東直巳の原作、「俺」シリーズ第一弾のタイトルが『探偵はバーにいる』で、この映画はその2作目の『バーにかかってきた電話』です。

ややこしいね。一作目は1992年でこの本のハードボイルドさがとても好きでした。

東京の六本木や新宿が舞台となるハードボイルドが多い中で、異色の北海道、札幌、すすきのを舞台にしていて、原作は地図を見ているかのように感じたのを覚えていますが、随分と昔の原作で、映画化を聞いた時に、「う~む。なぜ」と正直思ったのですが、考えてみれば東京のハードボイルドはねぇ、もう、出尽くした感がありましたね。

 すすきののバーを根城にしている「俺」(大泉洋)は探偵。

相棒は、北大の助手で空手の達人だが、どうにもぼぅっとしている高田(松田龍平)

ひょんなことから、過去の火事で亡くなった女の名前でバーに電話がかかってくる。

すすきのに振興してきた、暴力団がらみの危ない仕事です。

 映画はテンポよく進みますが、感心してしまったのは、もう全編、冬の雪のすすきのなのでした。

実に寒そうでその寒さ感がよく出ていました。

もう、事件を依頼されたはずの探偵「俺」が、ぼこぼこにされます。雪埋めの刑まであります。

相棒の松田龍平が良かったですね。ぼそ、、、、としていてもいざとなると強い。しかし、なかなか強さを見せないのです。

 ヒロインは小雪。沙織という美しい高級バーのママの周りに飛び交う、あやしい情報。

それにふりまわされてしまう「俺」助けるんだか、見捨てているんだかわからないけれど、結局、頼りになる高田。

少々、テレビっぽい所はありますが、娯楽として十分よく出来ていて、まぁ、途中で電話をしてきた「依頼主」はわかってしまうんだが・・・

 派手なアクションあり、とぼけた会話あり、美しいけれどなんとなく猥雑な感じのするすすきの。

うさんくさい奴等ぞくぞく・・・とまぁ、時間を忘れて楽しく観ることができました。

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