恋する歯車

恋する歯車

2014年1月22日　DVD

（2013年：日本；105分：監督　中西健二）

　東映のヒーローもの、仮面ライダーやゴーカイジャーなどのヒーローを勤めた役者さんたちが主演する映画、

TOEI HERO NEXTという企画の第三弾だそうです。

主役を演じた小澤亮太他は『海賊戦隊ゴーカイジャー』でのヒーローたちでした。

　大学院法学部で弁護士をめざす青年、祐市の両親が突然の交通事故で亡くなったところから始まります。

自暴自棄になっていた所へ現れた、不思議な女性、リサ（黒川智花）と出会い惹かれます。

しかし、祐市はリサと付き合った事で、テロを企てる団体に巻き込まれ、しかも出生の謎まで出てくる。

　全編、色使いがキレイな映画で、照明が自然光というより重厚に作られた光で満ちているという感じです。

脚本も、謎が謎を呼び、誰が本当の事を言っているのかわからなくなるミステリ要素、手際よく描いていました。

意外な真実というのがこういうミステリの一番の要素なんだけれども、そこら辺はばっちりだ。

ただねぇ、リサという女の子との恋愛の部分になると、いまひとつわたしには伝わらなかった。

もともと恋愛ものというのは得意ではないし、祐市がリサに固執するようになる課程は、「かわいいから」だけかな。

しかし、この映画はヒーローものの男優さんをいかにキレイに見せるか、という映画なので、

真面目一本の主人公よりも、どちらかと言うと悪役だった池田純也の方が「悪の華」要素を振りまいていたと思うなぁ。

妙な華を感じましたね、池田純也。