はじまりのうた

はじまりのうた

BEGIN AGAIN

2015年2月22日 渋谷シネクイントにて

(2013年:アメリカ:104分:監督 ジョン・カーニー

 久々の渋谷、シネクイントであります。

というか渋谷に映画に行くのが久々で、シネクイントがどこにあるのか迷ってしまいました。

しかも日曜日の午後の渋谷はすごい人混みでありました。ぐったり。

 『once ダブリンの街角で』がとても好きなので、ジョン・カーニー監督新作と聞いて楽しみにしておりました。

今回はアメリカ、ニューヨークが舞台となります。

イギリスからミュージシャンの恋人と一緒にニューヨークにやってきたグレタ(キーラ・ナイトレイ)

恋人は映画の挿入歌が売れて、アメリカデビューとなったのです。

 映画は、ライブハウスから始まります。

友人にすすめられてグレタが、舞台にあがり自作の曲をギターで弾き語りするのをたまたま聞いていた

落ち目の音楽プロデューサー、ダン(マーク・ラファロ)

ミュージシャン発掘、売り出しにも行き詰まり、自分が創立した会社をクビになり、私生活では妻と別居状態。

 グレタは、恋人がアメリカで売れ出すと、とたんに新しい恋人ができた、と捨てられてしまう。

それまでは、一緒に曲作りをしていたパートナーだったのに、アメリカに来たとたん、売れっ子になった恋人は

変化して、去ってしまう。

 傷心の日々を過ごしているグレタにダンが、もっと曲を作らないか、歌わないか、デモテープを作らないか、と

持ちかけます。落ち目となってもダンは、グレタは売れる、と光るものを感じたのです。

しかし、お金もないので、ゲリラ的にニューヨークの街角で演奏して歌う姿を録音、撮影してデモテープを作ることに。

 グレタとダンが、すぐに恋人同士にならず、むしろ親子のように接するのが良かったですね。

お互い心が離れてしまったとはいえ、恋人や家族がいるという重たさを抱えています。

少しずつ仲間が増えて、デモ・テープ作りはニューヨークの地下鉄駅のホームだったり、名所めぐりのように

なっています。

 キーラ・ナイトレイがギターを弾きながら歌を披露していますが、なかなかのハスキーボイスでいいのです。

映画の最初から最後まで曲がかかっているという音楽映画。

まあね、ちょっと上手くいきすぎかなぁ、というご都合主義な所もありますが、変に恋愛にもちこまないで

純粋に歌が好き、というストレートな気持を出した所がよかったですね。

デモ・テープを作る時のマイクが、ストッキングをまきつけた即席マイクというのが良かったですよ。 

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更夜飯店

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